ほどこしボランティア

♥ボランティア感覚が、まだ未成熟だったころ、ボランティアというのは
「もともと恵まれた人が恵まれない人に対して行う奉仕を基点にした少数者の活動としてスタートした」(『図書館ボランティア』図書館研究会/編より引用)そうです。

それから、
「個人の自発性とその行動に属する個人的な分野に重きを置く」というものを「個人系」、
「社会とのかかわりを中心にするもの」というものを「社会系」と名づけているそうです。(上記資料より)

それから、
今後はボランティアを個人系に押しとどめるのでなく、社会系を強調する活動の重要性が指摘されています。(上記資料より)


♥お稽古事や、特別勉強したとか、功なり名なりを上げた人がやるボランティアは、どうしても個人系の傾向が強いのです。「かわいそうだから私たちの分野で助けてあげましょう」的な発想ですね。家庭文庫なども昔はこの典型的な例でした。自己改革をしていれば良いのですが、新潟市ではどうでしょうか。
上手に読み聞かせて相手を楽しませるとか、本に導くとかいう意識の中に、自分たちは恵まれて多く学んだから「~して差し上げる」というものはないでしょうか。

「して差し上げる」から「相手や社会と関わっていく」という視点に動きたいと思います。もちろんボランティア講座の講師であれば、講師が率先して動くべきでしょう。「世の中に関わる」のですから、現場に関係なく自分の思いに拘るようになると困りますので、社会学的な講習も必要だと思います。

♥佐渡の読み聞かせ講座の受講生の皆様は、講師と対等な立場で考えて受け入れていただきたいと思います。また、教養的な知識の伝授ならばとても大切ですね。最近の調査があるととても助かります。
 が、その他の思想的なものは、受講生40名で講師1名と仮定すると、講師の意見は41分の1であり、あなたの考えも、41分の1です。そして、実際活動するあなたは、それらを総合して考えて自分の考えで次に進みます。こうして世の中は進んでいくような気がします。
 また、人間が2人いれば社会性というのが生まれますので、現場に行けば聞き手と社会的に対等な関係を作る必要も生まれるということです。

♥それから、お気に入りの一冊に出会うためには、より幅広く本が提案された方が、出会いの可能性が広がるかと思います。

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