「会 in 会」 に気をつけて

(いつものことですみません。ご意見をいただいて、21日に一部書きかえました)

新潟市近辺でも、昔語りのグループがあり、県内で新潟県民話語りグループ連絡協議会という名前で集まりがあります。私は実際に協議会がらみで参加することはないのですが、情報をとるためにそこの個人会員をしています。

 団体になると団体名義で登録するのですが、特筆しておきたいのは新潟市の場合です。新潟市では、ひとつの団体の中に3つの団体が分割しているというケースになっています。登録は団体名一つで登録されています。公民館では微妙に違う名前で登録されています。

 中越地震が起きる前のこと、長岡近辺で紙芝居の団体がこれと似たケースで活動していました。ABC三つの団体があり、それが合同で活動するときにはDという名前を使うのです。協議会とか連絡会という名前ではありません。
 これは合理的なようでいて、実は、家元制をつくるスタイルなのです。お茶やお花のお稽古ごとに近いですね。ただ、やっている人々にはピンとこないし、常に複数団体がトップの下で一緒に活動するような感覚は別におかしいとも思えず、よくある話でもあります。

 ここで、意見です。まず「生涯学習はお互いに学びあう」ものです。ですので、ピラミッド型で先生から習うスタイルから「生涯学習社会を目指して」学びあえるように横並びにする必要があるかと思います。公民館などの指導があったのか、長岡の紙芝居団体は今はそれぞれが独立しておられます。それでとても安定してやっておられるのかな、と推測しています。
 つまり、本当に「人のため」「昔語りが盛んになるため」であれば、それぞれが独立したほうがいい、ということです。
「生涯学習型」になれば、時代に合わせて変わっていくことに物差しが動きますから、多様なものを受け入れて広い世代に受け入れられて、継続性も生まれます。

 新潟市の語りの会も、せっかく名前が別についていて代表者も別におられるのですから、それぞれが独立して活動されることをお勧めします。新潟市の生涯学習課は、昔語りの会について調べる時に、会員名簿が独立していて、会計も独立していて、他から人手を借りてくることのないようによく調べる必要があるかと思います。その都度、団体名や名簿があいまいだったりもします。今は、助成金申請も、複数団体の共催ということでできるはずですから、そのほうが実態に合うかと思います。
 このピラミッド型システムは、社会科学上の研究がされていて、その結果どういうことが起こるか行政側も学問的知識としてお持ちのことと思います。
 会員さん、またそのご家族の方、どうかこの意見を風の便りにお聞きになったら、お考え直しください。きっと、その最中であることを願いつつ。

 具体的な問題点です。新しい会員さんは、たとえば自分でAの会員になったとたんにDの会員にもなる、というシステムになるのです。自分の個人情報はDの代表に筒抜けです。その他に、悪意はなくても、Dの代表が3つの会を思うがままに操作するようになる、ということでもあります。以前も書いたように、Dの代表のお気に入りの人が特別扱いされ他の人は知らされないままだったり、Dの代表に陰で取り入ろうとしたり、つまらない争いに巻き込まれることになるのです。された方も気分のいいものではないでしょう。
 代表は家元ではなく、それぞれの団体のマークでしかありませんので、ピラミッド型でなく、横に並ぶような関係にしていきましょう。

 逆に、やっている方にしてみれば、協議会の年会費も別々に納めることになり負担が増すかも知れません。また、初心者にはできない大きな事業も、慣れた先生におまかせせず、自分たちが主として関わらなくてはなりません。他に依存するのはとても楽で、謙虚な気分にへりくだる感覚はある意味心地よいのですが、いつまでたっても自主性が生まれてこないのです。 
 
 これらが、これから解消に向けて進んでいけるように、私は努力していきます。 そうでなければ疑心暗鬼と競争に終始して、安心して語りも読み聞かせもできはしません。新しいボランティアさんは何もわからない状態で始めるのですから、いつのまにかそれに巻き込まれていきます。
 不安で誰か権威のありそうな人にすがりたい気持ちは分かりますが、今一歩、自分の足で前に進みませんか。
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