NHK総合8月16日(土)23:00~から放送された【自閉症】の番組を観ました。
8年前に出版された 僕が飛び跳ねる理由(英題:THE REASON I JUMP)の著者、東田直樹さんと英訳したアイルランド在住の作家デイビット ミッチェル氏を軸に、東田さんの本によって【救われた】家族へのインタビューなどで構成された番組です。
自閉症児を持つ親の気持ちは、万国共通ですね。
自分の子どもの【気持ち】が読み取れない。
どうしてこんな【行動】をとってしまうのだろう。
その【行動】による、他人の目が怖い
愛しているのに【伝わらない】・・・などなど。
東田さんは現在22歳。
重度の自閉症で、会話ができないけれど、パソコンを使って意思疎通ができます。
パソコンを使えない環境では、お母さんお手製のキーボードで想いを伝えます。
でも、これは極めて稀な事例で、小さい頃からのお母さんの努力が東田さんの能力を開花させた結果。
英訳されたミッチェル氏は自閉症児の父親です。
息子の行動に行き詰っていた時に、東田さんの本と出会い、そうか、と息子の行動の理由に納得ができたそうです。
そして、自閉症を理解してもらうために行動をされています。
番組の中で、ミッチェル氏が東田さんを訪ね、問います。
父として、どうやって自分の息子を手伝えばいい?
その問いに対し、東田さんは
いまのままで十分だと思います。お子さんもそう思っていると思う。
と答えました。
その時のミッチェル氏の救われたような笑顔が印象的でした。
東田さんを介して、息子さんの気持ちに触れたような感じだったのではないでしょうか。
驚いたのは、杉山登志郎DrとのMRIについてのやりとり。
それをして、自分の治療に役に立つのか?と聞く東田さん。
東田さんの治療には役に立たないかもしれないが、何十年後に役に立つかもしれない、だから受けてほしいという杉山Dr.
静かに見守るお母さん。
きちんと自分の意思を伝え、Drも真摯に答え、納得してMRIを受ける。
信頼関係ができているんですね。
最後に、アメリカに講演会で行った時の様子があり、自由の女神を観た東田さんの感想で終わりました。
自由の女神を見たときに
自分もこんなに
空に向かってまっすぐに
生きていきたいと思いました。
自分もこんなに
空に向かってまっすぐに
生きていきたいと思いました。
最後のあたりは涙を堪えるのが大変でした。
世界中の自閉症児を抱える親は、今も必死で子どもと向き合い、どうすれば子どもが幸せで過ごせるかを思い、悩み、手探りで進んでいる。
それが痛いほど伝わってきたから。
子どもがいつも笑顔でいられますように。
幸せでありますように。
子どもが笑顔でいるためなら、何だってできるんだよ。
幸せでありますように。
子どもが笑顔でいるためなら、何だってできるんだよ。
でも、子どもの方も【親に笑顔でいてほしい】と思っているんですね。
家族で笑っている時が幸せ。
親の笑顔を見ていると安心するんだよ。
親の笑顔を見ていると安心するんだよ。
これからの療育は、伸びているところ(領域)に注目をする流れになりそうです。
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