植物を育てています

盆栽の手入れをしながら感じたことをお話ししようと思います

かんたん盆栽講座 「こけ玉の回」

2021-06-05 22:47:34 | Weblog
先日、6月4日 金曜日 さいたま市 プラザノースにて 「かんたん盆栽講座 苔玉の会」 を行いました。

 今回の素材は 野ばらとナナカマド。




 苔玉を作る際、必要となるもの。

 中心ととなる素材、脇役となる素材。
 けと土、苔。 ミズゴケ少し、赤玉土、 黒い糸。受け皿。

 まず、けと土に 赤玉土の粉または小粒を5パーセント程度混ぜる、ミズゴケも5パーセント程度混ぜます。
この状態のものを 赤玉土の袋(簡単には破けないビニール袋)に入れ、平らな突起物などがないところで足で踏んで
よく練りこみます。踏んで広がったら、小さくまとめ、それをまた踏む。それを繰り返します。
薄く広がっても ぽろぽろとばらけなくなったら 完了です。
手でやっても構いませんが、破けないビニール袋に入れて足でやった方が疲れません。
出来上がったものは おにぎり のように 丸くしておきます。

 次に 主役、わき役、小さめの素材の根をほぐします。
土はなるべく落としますが、根をあまり傷つけないようにします。

 素材の形を見ながら 主役、わき役、そのほかの素材の配置を決めます。
決まったら、糸でグルグル巻きつけて 素材どうしがバラバラにならないようにします。

けと玉を まずはハンバーグのように、次におせんべいのように、最終的にはピザ生地のように広げます。

けと生地の真ん中に赤玉土を少し小山するように敷きます。 その上に糸で縛った素材を置き、けと生地を
ゆっくり包み込みます。(小さめの土鉢の中に詰め込むと楽にできます)
しっかり力を入れて けと生地がくっつくようにします。

底のけと土部分がはがれやすいので 特に下方向に力を入れてくっつけます。

しっかり けと土がくっついたら 糸でグルグル巻きつけます。最初は周りを 
周りが完了したら端っこを少し上げて下の部分にも糸を巻き付ける。
急に持ち上げると底が抜けることがあるので 少しずつ持ち上げて下面に糸を巻き付ける。

しっかり巻き付けて持ち上げても問題がないようになったら、形、正面、角度を整える。

最後に苔を張り付け、これにもまた糸を巻く。

水やりをして 完成。

最初は糸が見えますが、時間が経つと苔がむしてくるので 見えなくなります。







盆栽講座 ~苔玉~

  盆栽の中でも、苔玉は初心者の方にも比較的育てやすいものです。室内に飾っても素敵ですので、
  ぜひご自分で作った苔玉を長く育ててください。

【素材】・野ばら[雅]
    ・ナナカマド

【水やり】
  霧吹きで葉水を与えるのも大事ですが、表面だけ濡れて中まで浸透していなくては枯れる原因になってしまいますので、
  上から水を与える時はたっぷりと。しばらく留守にする場合は水を張った器につけておく「腰水」というやり方も有効です。
  〈夏〉 1日1回
  〈秋〉 1~2日に1回
  〈冬〉 2~3日に1回
  〈春〉 1~2日に1回
※ あくまでも目安です。置き場等の環境によってそれぞれ異なりますので、毎日様子を見てあげてください。

【置き場】
   基本的には戸外の風通しの良い場所。
   室内で鑑賞したい場合は、窓辺の明るい場所でたまに窓を開けて風をあててやるとよいでしょう。
   たまには外に出してあげて下さい。

   野ばらもナナカマドも強い日差しに耐えますが、真夏は水の乾きが早くなりますので、
   強い日差しや西日を避け、午前中から半日程度の日照がちょうどよいでしょう。

   冬は凍らせなければ戸外で越冬可能です。(関東平地の場合)


【肥料】
   基本的には苔自体に肥料はいりませんが、他の植物の成長には必要です。
   野ばら、ナナカマドともに、開花後に翌年の花をつけるため、
   また、葉の色つやをよくするためにも多少栄養を与えましょう。
   ただし、大きく育てるのが目的ではありませんので、液体肥料を通常よりも薄めにしてあたえるのが便利です。
   盆栽の場合は有機肥料がむいていますので、春・秋に固形の肥料の粒を少し苔の中に差し込んであげるのも有効です。

   苔玉の場合は肥料の与えすぎの方が問題になるので、お気を付けください。



今回出来上がった、皆さんの作品です。


















































この日、皆さん全員が 今回初めてとのこと。

規則正しく決めたときに しっかりお水やりを 頑張ってください。
苔の下は、けと土で 水の浸み込みが悪いので 一回の水やりは、複数回掛けるように、お願いします。






斑入りのギボウシはあまり長い時間の直射日光を好まないので、焦げてしまうようなら切り取ってください。
うまくいけば一月後花が咲くかと。

ゲンペイ小菊は日差しにも強く問題ありません。
夏が終わるころまであとからあとから咲き続けます。
周りの鉢物に飛び移ることもあります。(種が)


黄金シダも問題ありません。







液肥(液体の肥料)は 薄目に希釈して 最大でも1週間に一回程度。ひと月に2回程度を目安に。

秋になってから 楊枝などに刺した 固形肥料を 親指程度の大きさの物を2個程度。
苔にじかに固形肥料を置くと苔が解けます。








 野ばら、ナナカマド ともに 日照を好みます。 半日程度 日が当たる方がよいでしょう。しかし
水は乾くのが早いので 半日以上の日照ならば 晴れたら一日2回くらい乾くと考えられます。


 今回の石の皿は少し深さがあり水が溜まります。
梅雨に入って長雨が続くようなときは お皿の水は時々空けてください。







 花が終わったら 共に実がなりますが、今回は実を楽しまず 切り取ってください。

梅雨明け後、水切れにご注意を。


 環境によって 苔の色が悪くなることがありますが、これから梅雨に入るので、
徐々に苔も環境に慣れるので あまり 気にし過ぎないように。



 屋内に飾る際は 連続24時間を超えないように 面倒でも毎日一回は外に出して水やりしましょう。


 お越しくださった皆様 頑張って育ててください。 

 このご時世での開催に感謝いたします。
またプラザノースのスタッフの皆様 いつも準備、片付けだけでなく コロナ対策まで いろいろと ありがとうございました。




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