ひょんなことから、9周年パーティに。
縁をとりもったのは、6月に青山で開かれた
熊本の呉服店「和の國」さんの展示だ。
拙ブログによくコメントくださる真楽メンバーのKさんと、
私の“キモトモ”Tさんがそこで意気投合し、
「パーティにぜひ・・・! 絵美さんも☆」ということに。
ありがたくも、お声をかけていただけたのだ。
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場所は虎ノ門のホテル・オークラ近く、
「菊池寛実記念 智美術館」内にあるレストラン、「ヴォア・ラクテ(天の川)」。
パーティのドレスコードは特にないけれど
「何か天の川や織姫、彦星に因むものを身につけて」というお題が・・・。
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私はまったく気の利いたものは持っていないが、
こじつけで、スカイブルーの夏琉球と型絵染の帯を
(色と模様の流れで)川に見立てて・・・ということで着ていった。
この夏琉球、袖を通すのは4年ぶりくらい。
壁上布といって、強撚糸で織られたハリのある、やや硬い質感の生地は、
見た目は爽やかなのだけど、
猛暑には少し厳しくて、ずっと眠らせてしまっていた。
でも、この日の気温は30℃程度。
雨も降らず、夏琉球にはベストの天気
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今回、声をかけてくださったKさん(写真右)は、
浅草の有名店「富士屋」さんの手ぬぐいをご披露くださった。
左上が星座、黒い柄が雲、そして天の川がデザイン化された
モダンな一本だが、
実はこちら、明治9年の型紙だそう。
この年、東北で大飢饉があったという背景を受け、
お店が今年、復興への思いを込めて
復刻生産した手ぬぐいとのエピソードに、思わず涙が・・・・・・。
そんなKさんの装いは、品好い亀甲模様の越後上布に憧れの科布の帯。
半衿は紙布とのことで、見るからにさらっと涼しそう・・・!
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“織姫”吉田美保子さん(写真右上)も
天の川に見立てた流れるラインが素敵なお着物&自作の帯できりっと。
以前、一衣舎さんの展示でお会いしたSさん(写真右下、右端)は
大城廣四郎さんの繊細な絣に、ぐんぼうのナチュラルカラーの帯がよくなじんでいて
これぞツウの着こなし。
私の着物は大城哲さんという方の作品で、
帰宅後ネットで調べたら、大城カメさんのご子孫のよう。
4年ほど前、初めて袖を通したときには、哲さんご本人から拙ブログに
コメントが入り、たいへん嬉しかったが、
今思うとあのときの着方は・・・初心者ゆえ、ひどいものだった。
今回は、まあまあ「(天の)川に見立てて」と人前に出ても
許される程度になったかな。
(続く)