国立新美術館へ出かけた。
各地の風雨の被害には胸が痛むが、
久し振りに気温が下がり、体がほっと楽になる。
着物を着るには辛くない日。
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宮古上布に、綿の半幅、足元はカレンブロッソで。
私の後ろにある2作品は、画家の朋百香さんが描いたもの。
左は「すえひろ」、右は「明日になれば」。
どちらも弾けるような躍動感があり、
タイトルともども、
「縁起がいいから」とお商売をなさっているところへ早々に、
お嫁入りが決まったのも頷ける。
ミクストメディアといって、コラージュも彩色も、いろんな
技法が使われているのも現代的で興味深い。
作品はほかに、フランスの一流公募展「サロン・ドトーヌ」の新作を中心に、
ベルギーやオランダ、米国からの出展が。もちろん日本からも多数。
今回は、「日本らしさのある作品」を中心に、カメラにおさめてきた。
(この展覧会は、フラッシュなしでの撮影はOK)
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確か昨年はなかったような…。浮世絵キルト。
春好と歌麿だったかな。
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こちら、この大きさではわかりにくと思いますが、
立体アート(貼り絵)なんです。
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こちらはフランス人の作品。
布を寄せて、南洋真珠ほどの大きさのパーリィな球が
あちらこちらに貼り付けられている。
タイトルは「真珠の如し日本」。
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現代書道。「耽」。
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この展覧会では毎年「こぎん刺し」の作品が出品されていて、
今回はアキアカネをモチーフにしたこんな可愛らしい一枚が。
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入口近くに展示されている絵羽。
綿にバティック調の柄を藍染したもの。白っぽい帯がよく合いそう。
別会場のオルセー美術館展はかなりの人混みだったようですが、
こちらは静かにじっくり、癒されながら観ることができます。
会期は17日まで。お盆中、もし良かったら生で観てみてくださいね。
この日の私は……。
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アップにすると、こんな感じ。朝顔の半衿に千鳥の帯留め。
宮古上布は、適度な湿気に触れることができ良かったようです。