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外苑前にある北欧料理レストラン「アクアヴィット」前で。
前回、書くのを忘れてしまいましたが、
このお店を利用したい、利用の予定がある方へ留意点を一つ。
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見難いのですが、メインダイニングの椅子の肘掛が
少し変わっていて、背もたれとの間に隙間があります(赤い◯)。
バッグをかけることができて便利なのですが、
着物を着ていると、ここに袖を引っ掛けやすく。
……私、実はこの日、右袖を縫い目に沿って数センチ、破いてしまいました。。。
(帰宅後縫って、問題ありませんでしたが)
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さて、南青山であった山本達彦さんのライブですが、
この日はモンジューのアコーディオン奏者、大塚雄一さんとのデュオでした。
大塚さんは、この方
↓
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3月の長平庵でのコンサートにて。
右から2番目の、カジュアルなデニムがお似合いの方。
奥様がファッション関係のお仕事をされていて、確かこの日の一揃いはすべて手作りと
伺ったような。
ライブの演奏曲は(ちゃんと確認していませんが)
感覚的に半分近くがフランス語、半分近くが3拍子。
私、フランス語はABCすらわからないので、ちんぷんかんぷんの時間が長かったです。
(「パリの空の下」などの有名な曲もあり、フレーズに馴染みはありますが)
リズムは……、オモテ拍の重い8ビートよりはずっと、
自然体で楽しそうに歌っていらっしゃいました。
ラストの新曲は別として、
演奏よりもむしろ途中のMCの方がインパクト大。
(うろ覚えですが)
「昔はシャンソンって気取っていたり大げさな歌い方だったりで、
当時ポップロック志向だった自分とは相容れないと思っていたけれど」
の振りから急に
「なんか、こういう歌い方」と、
1.越路吹雪
2.政治家の街頭演説
3.北朝鮮TVのアナウンサー?
のモノマネを立て続けに披露し、
どれも一発芸としてはすごく似ていました(笑)。
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より印象に残ったのは、大塚さんのエピソード。
なぜ、アコーディオンを始めるようになったか、というお話で……。
(以下、台詞部分は正確ではありません)
「ホントはギターが演りたかった。でも大学のジャズ研に入ったら、上手い人ばかりで。
で、幼少のころ習っていたピアノを担当するようになったんです」
そんな、ある日……。
「パット・メセニーの映像(ビデオ?TV?)を観ていたとき、
バンドでピアノを演っていたギル・ゴールドスタインという人が
ステージ途中でアコーディオンに持ち替えたシーンがあったんです」
ほんの、ちょっとの出来事なのに
「それが、かっこいいーーー! と思って、自分もアコーディオンを演ろう、と」
パット・メセニーは私にとっては、フュージョン界でカリスマ人気を誇るギタリストの
印象が強く(まあ、私は聴かず嫌いですが)、ここで突然、名前が出てきてびっくり。
(でも、調べてみたらブラジル音楽の影響も強く受けているそうですね)
ともあれ、人生を決めたのは、そんな一瞬の出来事。
でも、意外とそんなものかも知れない。
私も、会社員を辞めた当時は「書くことが仕事になるのなら(ジャンルは)なんでも」と
思っていたのが、
医学にフォーカスするようになったのは、
たまたま担当した健康企画で、ある患者団体の代表を電話取材したとき聞いた
たった一言がきっかけだったし。
数年後、がんの分野に携わるようになったのも
(一瞬、というわけではないが)ある専門医を取材してからだったし。
子どもの頃から思って思って思い続けて
初志貫徹するのも素晴らしいことだけど、
「これだ!」とピンときた経験を人生の中で1度や2度するのも、またいいもの。
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さて、ようやく新曲の話……。
8月末にリリースされるCD&DVDブックの中に2曲、新曲があるそうで、
1曲はバンドネオン奏者、小松亮太さんとのコラボによるタンゴ調の歌、
そしてもう1曲がピアノバラードで、この日は後者が披露されました。
……1回しか聴いていないので記憶もあいまいですが、
何だか、午後10時以降に、静かなバーラウンジで
エロル・ガーナー(MISTYの人)がピアノ弾いちゃいそうな、そんなムードの歌でした……。
短調で始まる4拍子で
前半(Aメロ)はとてもジャジーで素敵なコード進行とメロディー。
後半(Bメロ)はよく覚えていませんが、聴きながら昔の持ち歌
「Night Memories」のBメロを思い浮かべていました。
歌詞は「夢」とか「絵」とか出てきましたが、人を愛するような内容
(がストレートに伝わる歌詞)ではなく、内省的な歌のように思いました。
終わりが終止形でなく(終わった気がしない)
長調なのか短調なのかわからない、というのは、コンセプトをふまえて
あえてそうしているのかも……。
タイトルは、公式ブログでは「ペンティメント」とあり、
イタリア語がもと…とおっしゃっていたので綴りはPentimentoなのでしょうか。
イタリア語では、あまりポジティブな意味ではありませんが、
英語では、古い絵画の塗り重ねた下の方の筆致が浮き出てくる、というような
意味だそうです。
ちょっと難しい歌です。
でもまあ、13~15歳時によくわからず聴いていて、
40代でやっと自分が追い付いた感のある歌も数多いので、
この歌も5~10年後位には、わかるようになるのかも知れません。