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毎度おなじみ、関東平野のほぼ北限の景色です。
今回は夕刻。
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日当たりの良い庭に、水仙がきれいに
咲き揃っていたので
母のお墓に供えました。
「もう20年、何だかあっという間だね」と弟。
「生きていれば、81歳かあ・・・想像つかないね」と私。
でも
目の前の父はときどき哀しくなるほど老いて
足元も、言葉も、覚束なくなってきて
たった一年前ですら、そんな姿を想像できなかったのだから
人間の想像力などたかが知れている、とも。
だからこそ、未来のことをあまり恐れず
今、できることをしようとも思います。
三が日はできるだけ、・・・家のこともするけれど・・・
父のそばにいて、一緒にテレビを観て、話し相手になって。
傍目には、さしてお正月らしくもない過ごし方ですが
父と弟と私、水入らずで家族が集まっているこの古い家に
母もひょこっと来ているのではないかと、
そんな想像をしてしまうくらい静かでさりげない時間が
今の私にはとてもとても貴重なのです。