神奈川絵美の「えみごのみ」

変わる習慣、変わる常識


この雨ゴートを誂える前の私は、
少々の雨ならコート(3980円のポリ!)を着ずにやり過ごしていた。

ところが人間、単純なもので、
今では道中、雨が降るか降らないか五分五分程度なら
「塵除けにもなるし」 いそいそと雨ゴートに袖を通す。

オン・オフともに着物での外出が多い私。
新しいコート1枚で、雲行きの怪しい日もこんなに楽しくなるなんて



この日は朝から降っていて、
綿の着物に綿の帯。
福本潮子さんのトルファンに、琉球絣“風”の半幅だ。


後ろはこんな感じ。

これに、(防水加工をした)のコートを羽織る。
考えてみると、ちょっと可笑しい。


------------------


一方、気温25℃に届くかという週末に…。



袷では暑いだろうと、単の織の着物に、ぜんまい紬のタンポポ帯。
(タレが長すぎ
帯揚げ、帯締めは薄い水色。



西表島で創作活動を続けている若手作家、亀田恭子さんの
薄手のショールを羽織った。


季節の先取りは、小物からというのが王道。
着物か帯かの二択なら、本来は帯を単向きにしたいところ。
だから、地厚のこの帯に単衣の着物というのは、
私の中では正直、野暮なコーデだ。

でも、タンポポ柄はまさに旬だし、
手持ちの単向きの帯は、少し季節が進みすぎる。
もう少し、春を楽しみたいから、
セオリーをちょっと変えて……

今までも、
常識と言われている事柄は、このようにして少しずつ
環境に合わせて柔軟に、変わってきたのかも知れないな。

コメント一覧

神奈川絵美
オンブルパルフェさんへ
こんにちは
混み合っている場所での袷、今の時期はつらいですよね…。上でみなさんもお書きになられていますが、遊びの場でしたら着物はもう単でもいいと思いますし、襦袢も私、夏物だっていいと思っています。

>5月単衣でも小物はルール通りと
確かに、先取りは小物から、といっても、5月に半襟や帯揚げを先取りしちゃうと少し行きすぎの感がありますね。私も勉強になります

この帯、かなり地厚の開き名古屋で、単の着物には重いなーと思っているのですが、見た目(写真)はそんなに気にするほどではないのかも、ですね。
オンブルパルフェ
http://ameblo.jp/herend-tarte/
昨日、暑いのに4月だからと、袷の江戸小紋を着て、落語を聞きに。会場内エアコン入っておらず、熱気むんむんで、気持ち悪くなり、ぼーっとしてしまいました。これを読んでから、立ち向かうべきでした。(ずっと外出していてPCと無縁状態だったので)談春さんも汗かきかきで、空調をぼやいていました。
着物の先生は、5月単衣でも小物はルール通りと言っていたので、帯はこれで良いのではと思いました。(初心者なので参考にはならず、すみません)
神奈川絵美
すずらんさんへ
こんにちはコメントありがとうございます。
昨日はとても暑かったですよね。麻の襦袢、重宝したことでしょう。

これは私の想像なので、見当違いかもしれませんが、お稽古やお茶会(など一同に会する機会)は、“その場の調和”が重んじられるように思います。そういう意味でも、常識や伝統を守るべき場は守り、メリハリをつけたいものですよね。
すずらん
常識
私も普段着は体感温度で決めればいいと思っています。
今日なんかあまりに暑いので麻のじゅばんに単の出雲絣で出かけましたが、ちょうどよかったですよ。
でもお稽古の時はまだまだ先生方も袷を着ておられるので、私もそれに倣っています。
依然、着物の常識が生きている世界もありますから、その状況に応じて対応すればいいんじゃないかと思います。
神奈川絵美
Kさんへ
こんにちは
そうなのよね、見た目で明らかにおかしいとか、理にかなっていない、というのでなければ、自由でもいいんじゃないか、と私も思います。
実際、私も気温25℃で無理して袷は着ないわー。

ただ、今回の軽快な単の着物に、地厚の開き名古屋の帯はアンバランスかな、とは思うのです。写真ではそう感じさせないので、きっと実際に見ている人も、着物ツウでなければ何とも思わないのでしょうけれど、ね。
神奈川絵美
すいれんさんへ
こんにちは
そうなんですよねー、まだ着なれていないときに、あれこれ言われたら嫌になっちゃうでしょうね、きっと。

今回、単の着物にぜんまい紬の地厚の帯はちょっと自分の中でアンバランスかな、とは思うのですが(洋服に例えれば半袖ブラウスにもこもこしたファーのベルトをしているようなもの?)、
着物自体は私、暑ければ今からでも単でぜんぜん、OKだと思っています
すいれん
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
賛成! きものは制約が多くてそれでためらう人もいるのでは? 暑ければ単衣、寒ければ袷、現代のきものはそれでいいんじゃないでしょうか? 洋服は半袖の人の隣に毛糸のセーターの人がいる時代ですもの。自分の感性で選んだら、もっと楽しくきものが着られるような気がします。今年の夏は常識というものに縛られず、自分流の着方をしたいと思ってま~す。
なんとなく思うのは
そのセオリーを気にするのって着物着る人だけなんですよね。小さなコミュニティーの中でだけのルール。民族衣装なのに。
外に出ればほとんど洋服の人ばかりなわけだしその着物セオリーを知ってる人は全体から見たら少数だなーと思ったら、なんだかどうでもよくなって自分が楽で楽しめて、洋服の人から見ても暑苦しくないとか寒々しくないとかが基本になっちゃいました。
セオリーをちゃんと守る年配の人から見たら「何あの子」ってなるかもしれませんけど
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「着物あれこれ話」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事