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この雨ゴートを誂える前の私は、
少々の雨ならコート(3980円のポリ!)を着ずにやり過ごしていた。
ところが人間、単純なもので、
今では道中、雨が降るか降らないか五分五分程度なら
「塵除けにもなるし
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オン・オフともに着物での外出が多い私。
新しいコート1枚で、雲行きの怪しい日もこんなに楽しくなるなんて
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この日は朝から降っていて、
綿の着物に綿の帯。
福本潮子さんのトルファンに、琉球絣“風”の半幅だ。
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後ろはこんな感じ。
これに、(防水加工をした)絹のコートを羽織る。
考えてみると、ちょっと可笑しい。
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一方、気温25℃に届くかという週末に…。
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袷では暑いだろうと、単の織の着物に、ぜんまい紬のタンポポ帯。
(タレが長すぎ
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帯揚げ、帯締めは薄い水色。
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西表島で創作活動を続けている若手作家、亀田恭子さんの
薄手のショールを羽織った。
季節の先取りは、小物からというのが王道。
着物か帯かの二択なら、本来は帯を単向きにしたいところ。
だから、地厚のこの帯に単衣の着物というのは、
私の中では正直、野暮なコーデだ。
でも、タンポポ柄はまさに旬だし、
手持ちの単向きの帯は、少し季節が進みすぎる。
もう少し、春を楽しみたいから、
セオリーをちょっと変えて……
今までも、
常識と言われている事柄は、このようにして少しずつ
環境に合わせて柔軟に、変わってきたのかも知れないな。