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今や文楽界を背負って立つ
人形遣いの三傑 吉田和生さん、桐竹勘十郎さん、吉田玉男さん企画による
紀尾井ホールでの文楽公演&トークショー。
とーっても楽しくて、行って良かったと
120%、大満足の企画でした。
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いつもの国立劇場小劇場とは違う
“洋”の内装、シャンデリアも新鮮です。
もちろん普段は緞帳などなく、文楽仕様の舞台は
スタッフさんの努力のたまもの。
実はこの公演、
2020年に予定されていたそうですが、
延期、延期で二年越しに。
パンフレットの表紙に「第一夜」とあるように
来年 第二夜、再来年 第三夜、と
三年にわたって開催されるそう。
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着物&ブログ友のKKさんと、Kさんと
3人でご一緒しました。
KKさんは
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青系に紫のアクセント。
紫陽花やホタルも想像させるような、初夏らしい色合わせ。
Kさんは
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顔うつりの良い、明るい黄色に
涼し気な博多。
そういえばコロナ以降、3人以上で集まるのって
私にとっては昨秋の、青山でのランチ(4人)以来かな。
さてプログラムは
傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段と
妹背山婦女庭訓 道行恋苧環。
どちらも、このお三方ですからとーっても見ごたえありました。
特に妹背山―のお三輪ちゃんは、勘十郎さんが大好きと
おっしゃっていただけあって、躍動感としなやかさを両方備えた
お人形の動作に、ただただ感心するばかり。
傾城―のお弓や、妹背山―の求馬も、それぞれ
和生さん、玉男さんらしさが全開で、ベテランの技を堪能しました。
床の方も、普段の公演でなかなかお会いできない
睦太夫さんの語りを聴けて嬉しかったし、
久しぶりの友之助さんには、オペラグラスが離せず
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藤蔵さんは相変わらず前のめりのロック弾きでしたし
呂勢太夫さんもお出ましになられて、うっとり聴き入りました。
その後のトークショーでは
お三方に葛西聖司アナウンサーが質問する形で進み、
アットホームで「ファンクラブの集い」のようなムードに。
(まあ、有名な話ですが)玉男さんが「うどん」を食べさせてもらえるからと
文楽のお手伝いをするようになった、とか
師匠の先代 玉男さんが「動かない立役が多かったので、
足遣い時代は退屈で・・・」なんて話も。
吉田和生さんも、とぼけた…というと失礼ですが、飄々とした感じの話し方で
面白かったです。
来年は「ここで宙乗りをしては」との葛西アナの言葉に
会場からは大拍手、勘十郎さんもまんざらではない様子で、
もしかしたら公演数も増えるかも(今回は一公演のみ)で、
今からもう、楽しみになってきました。
この日着た、私の着物は次回、アップしますね。