【ワシントン】ドナルド・トランプ次期大統領は、就任後に中国を訪問したいとの意向を側近らに伝えている。事情に詳しい関係者が明らかにした。同氏が中国製品への追加関税を警告していることで米中の緊張が高まる中、習近平国家主席との関係を強化する狙いがある。
トランプ氏は2017年、1期目の就任から約1年後に北京を訪問している。側近らによると、再訪問はまだ決定されたわけではない。関係者の一人によると、トランプ氏は就任後100日以内の訪中に関心を示している。トランプ氏の政権移行チームはコメントの要請に応じなかった。
トランプ氏と習氏は17日、昨年11月の大統領選後初めて電話会談を行い、貿易や合成オピオイドのフェンタニル、TikTok(ティックトック)などについて協議した。「われわれが多くの問題を一緒に解決することに期待している。すぐにも始めたい」。トランプ氏は会談後、ソーシャルメディアにこう投稿した。
中国政府の意思決定に近い関係者によると、トランプ氏と習氏はそれぞれの担当者を通じ、直接会談についての協議を進めており、選択肢の一つしてトランプ氏が習氏を米国に招くことが挙がっているという。トランプ氏が17日に習氏と電話会談した際、訪中のことに言及したかどうかは不明だ。
トランプ氏は20日の大統領就任式に習氏を招待していたが、中国側は韓正国家副主席を派遣する予定にしている。
中国で経済的圧力が高まる中、同国政府はトランプ氏が公約に掲げる関税引き上げを回避するか、少なくとも引き上げ幅縮小に向けた交渉を行うことに強い関心を持っている。中国の意思決定に近い関係者によると、首脳会談が実現すれば、このプロセスを勢いづける可能性がある。トランプ氏は中国からの輸入品に最大60%の関税を課すと主張していた。
中国側は17日の電話会談の内容について、戦略的な対話チャンネルの確立で両氏が合意したと発表。中国側の説明によると、トランプ氏は習氏に対し「できる限り早期に会えることを楽しみにしている」と伝えたという。
トランプ氏の1期目の2017年11月に訪中が実現したのは、同氏のフロリダ州の邸宅「マールアラーゴ」で習氏と初の対面会談に臨んだ数カ月後だった。
トランプ氏は側近らにインドを訪問する可能性も語っていると、同氏に近い関係者が明かした。
トランプ氏は就任当初は国内政策に注力し、厳格な国境警備に向けた新たな措置や、移民の強制送還の加速などに取り組むとみられる。同氏の計画を知る関係者によると、最初の週に全米各地に足を運び、署名予定のエネルギー問題などの大統領令についてアピールするつもりだという。また山火事で大きな被害を受けたロサンゼルスを週内に見て回ることも予定している。
以上WSJ
トランプの頭の中は、中国とどう対峙していくかが大きな課題なのでしょう。
日本に対しては、仮の首相イシバでなく、その後の首相と会うと決めているのでしょうね。
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