前々回の日記「里山で見つけた昆虫たち」の続きです。
最後はこんな場面で終わりましたが・・・・・
最後にこんなん見つけました
なんかの蛹ですね。
なんかお菓子みたいですが……
果たして果たして・・・・・
何者が出てくるのでしょうか?
持って帰ろうと思ったのですが、変なもん?出てきたらいややし…
っと、そのままにしておきました。
が、
帰ってから調べたら、たぶんジャコウアゲハの蛹らしい。
だったら持って帰って生まれ変わるのを見たかったなと・・・
(参考写真)
楽しい里山歩きでした。
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だったら持って帰って・・・・・・・
ってなことで、次の日また行きました。(^-^;
前夜に少々ジャコウアゲハについて勉強しました。
ジャコウアゲハの幼虫は「ウマノスズクサ」と言う植物を食べるらしい。
そこで現場で確認したのがこれウマノスズクサ。
ここに絡み合ってる葦の葉っぱにさなぎはぶら下がっていたのです。
よく見るとあっちにもこっちにもさなぎの姿が・・・・・
オマケに幼虫も3匹確認
さなぎにしろ幼虫にしろ目立ちすぎない?
天敵に丸わかり?
マアだいたい蝶なんかも成虫になる率は相当低いよね。
だから数撃ちゃ当たる式の昆虫って多いもの。
が、しかし、
このジャコウアゲハの幼虫には毒があるらしい。もちろんさなぎにも。
食してるウマノスズクサには毒があり、この毒を体内にため込んでるらしい。
って?
そんな毒入りを食して自分は毒当たりしないの?
他にも不思議なのはこの毒入り幼虫やさなぎを本当に鳥たちは食べないの?
鳥たちは何見て毒を持ってると判断してる?
今までに何回も食しては腹痛でも起こしてるから学習した?
とにかく不思議なこといっぱいだ(^-^;
さらなるおまけにウマノスズクサの花まで・・・
よく見りゃ可愛い花ですよ・・
(帰ってからさらなる勉強?したら、あ~ララ、これは別の草の花でした)
アハハ!
だってこんな紛らわしいところに咲いてるんだもの( 一一)
「ウマノスズクサ」の名称の由来は「馬の鈴草」らしい。
葉っぱが馬の顔の形であり、実がひもを付けた鈴に似ること。
馬の首に鈴をつけて・・・・そんな姿を思い浮かべると・・・・・
どこかにそんな祭りがあったような…・・・・・
とにもかくにもここはお持ち帰り観察をしましょうということにしました。
さなぎ3個体分をお持ち帰りで観察します。
幼虫はどうしようかと迷ったのですが、餌採り(ウマノスズクサ)が大変だなと言うことでパス。
さて観察開始。
うまい事ぶら下がっていますね。
正面から見ると何かに似てますね。
私なんかには「はにわ」に見えますが・・・?
お菊さんと言えば井戸、その周辺にこのさなぎが大量発生したようです。
昔の人はこの姿を播州皿屋敷のお菊さんの化身だと見たようです。
怪談噺の「いちまあ~~い にまあ~~い・・・・・・」怖ぁ~~
お菊さんにゆかりの姫路城と言うことで姫路市の市蝶だそうです。
姫路市ではウマノスズクサの育苗に取り組んで、市内にジャコウアゲハの乱舞を期待してるのだそうです。
さて、気になることが。
さなぎ3個体を持ち帰りしたのですが、1匹がこんなんです。
黒い突起が出現してます。
何でしょう?
羽化に失敗?
後でわかったのですが、羽化する時の出口が違いました。
この写真で言うと胴体の下の左側が羽化の出現場所です。
このさなぎ普通身体を止めておく手段が3点止めなのに2点が外れてるようです。この状態はさかさまで胴体も裏返しになってます。
どうも死んでしまってるような気がします。
何故なら、ほかのさなぎは触るとコソバイとばかりに動くのに、これは動きません。
観察始めて2日目の晩、一個体のさなぎに変化が・・・
なんか黒くなってきてますよ。
いや~な予感。
死んじゃった?
翌朝・・・・
じゃじゃじゃあ~~~ん
ヤッタネ!
無事羽化してました!
無事誕生です。
さなぎから出てくるところを見たかったが・・・・
寝てる間では仕方ない。
この日朝からバタバタと撮影して、時間がない、仕事行かなきゃ。
しかしこの生まれた蝶どうする?
このまま部屋に置いといてもねェ・・・・
ベランダに移動して、準備が整ったら「飛んでお行き」となりました。
後から思った。
ここで放蝶してよかった?
この辺りでウマノスズクサあるんだろうか?
やっぱり元の場所で放つべきだったかなァ・・・・・・・と。
次が羽化したら元の場所に放そう。
それまでは部屋の中にベランダの花を入れて蜜を吸わそう。
ヒヨドリバナやフジバカマ、アサギマダラでなくとも絵になるぞ!
それはそれで楽しみかな(^-^;
おしまい