ソフトウェア開発したい日記

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「放射能漏れ」は誤用なのか

2011年03月20日 22時23分20秒 | 科学
最近耳にする「放射能漏れ」という言葉.
同時に,「放射能は漏れない」「正しくは放射性物質漏れ」といった誤用の指摘もよく耳にします.

放射能は,goo辞書によれば
「放射性元素の原子核が自然に崩壊して放射線を出す性質。また、その現象。」
とのこと.「放射線を出す能力」なんて表現も聞きます.

したがって,「放射能が漏れる」とは
「放射線を出す性質・現象・能力が漏れる」ということで,ちょっと変な気も.
しかし放射性物質は自発的に放射線を出すため,
「放射性物質が漏れる」=「放射線を出す性質・現象・能力が漏れる」=「放射能が漏れる」
と考えても別におかしくない気がします.

一方で,昨年の放射線に関する講義ノートを読み直すと,
「放射能」は「壊変率」と定義されていました.
「放射能漏れ」はともかく「壊変率漏れ」はすごい違和感です.
「高放射壊変率物質漏れ」とかかな.なんか変.

「放射能漏れ」が用いられる1番の理由は語呂の良さの気がします.


放射能の定義より,壊変以外の原子核分裂やら
その他核以外の原子状態遷移起因の放射線を発生させる性質やらは放射能に含まれない
ってのは初めて知りました.