nhkサイトより
台風 非常に激しい雨のおそれ
7月19日 7時44分

大型で強い台風6号は四国の南の海上を北上しています。四国や東海など、西日本と東日本では20日にかけて非常に激しい雨が降り、総雨量が1000ミリを超える大雨になるおそれがあります。
気象庁の発表によりますと、大型で強い台風6号は午前7時には高知県の足摺岬の南150キロの海上を1時間に20キロの速さで北へ進んでいるものとみられます。
中心の気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心の東側200キロと西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
現在、台風の暴風域は高知県や宮崎県に近づき、西日本と東日本では台風を取り巻く雨雲や湿った空気が流れ込んで雨が強まっています。午前7時までの1時間には、和歌山県古座川町の西川で51.5ミリの非常に激しい雨を観測したほか、高知県の津野町船戸で44ミリの激しい雨が降りました。
四国の多いところでは、17日の降り始めからの雨量が650ミリを超え、愛媛県と徳島県、それに高知県では土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があります。
また、和歌山県の潮岬で午前6時前に30.1メートル、広島県呉市で午前6時すぎに31.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。台風は20日にかけて四国や近畿にかなり接近し、上陸するおそれがあります。
その後、東日本にも近づき、台風による雨や風は長時間続く見込みです。
これから20日にかけて九州から東海の太平洋側では雷や突風を伴って1時間に50ミリから70ミリの非常に激しい雨が降り、四国や東海では局地的に1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。
20日の朝までに降る雨の量は、いずれも多いところで、四国と近畿、それに東海で800ミリ、関東甲信で250ミリ、九州で200ミリなどと予想され、総雨量が1000ミリを超える大雨になるおそれがあります。
西日本と東海では非常に強い風が吹き、20日にかけての最大風速は、四国で40メートル、近畿と九州で30メートルから35メートル、中国地方と東海で25メートルと予想されています。
太平洋沿岸は波が高く、特に九州から東海の沿岸では波の高さが10メートルから12メートルに達する猛烈なしけとなる見込みです。
台風から離れた地域でも、発達した雨雲の下では竜巻などの突風が発生するおそれがあります。気象庁は暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、それに洪水に警戒するとともに、落雷や突風、それに高潮にも十分注意するよう呼びかけています。