金の国内小売価格が、7月5日に、1gあたり9,886円を付け、過去最高値を更新した。→こちらのテレ朝ニュース
国内の金の販売価格の代表的な指標となる田中貴金属工業の小売価格は、1グラムあたり9,886円となり、6月19日につけた最高値を上まわって、過去最高を更新した。
田中貴金属工業のサイト(→こちら)のデータによると、50年前の1973年(昭和48年)には小売価格690円/gだった。よって、この50年間で、9,886/690=14.3倍となっている。
金には、「有事の金」と言われ、戦争や災害などの世界経済を揺るがすような事態が発生すると、需要が高まる傾向がある。
値上がりの要因のひとつはこのところの円安基調と言われている。
金はドル建てで取引されるのが一般的で為替が円安・ドル高に進むと国内の金の価格を押し上げることになる。
最近の金の値上がりを考慮して、約40年前に中東の現場に赴任していた折に、お袋向けに購入した金の首飾りを、売って、小遣い稼ぎをやろうと検討していた。お袋は32年前に天国に行っており、売り払っても許されるだろうと、判断している。
高価買取をうたっている店の数店を訪問して、買取値段を聞いてみた。
買取価格は、金の純度によって、いろいろあり、また、金の日本の権威ある証明書(又は、国際標準規格(ISO9202)と日本工業規格(JIS H6309)に準じた品位表示→こちらなど)のあるなしにより、または、ブランド品であるかないかなどで、買取査定金額は変わる。
私の場合のように、海外で購入したものは刻印が違っている。下記の写真のように、「750」との刻印があり、18金と予想されたが、磁石での検査、色味の検査、水を使った比重の調査、試金石で純度を調べる、剥離あるなしなど調べる必要があった。
その店で、そのまま金装飾品で売れないと判断されれた場合は、スクラップされ、純金に精製されるのか、他の金製品製造に利用されるのかで、査定される。この場合は、リサイクル価格(→こちらなどの例)で買い取り価格が査定される。
買取価格は、買取店によっては、手数料、鑑定料などがさらに考慮される。
6月の下旬に、横浜駅西口にある「〇〇屋」で、鑑定料が無料で、期間は4日で詳細な鑑定ができるというので、上記写真の首飾りを鑑定に出した。4日後、「18金です。買取可能です。」との返事が電話で入ってきた。
7月に入り、金の相場が上がったのを確認して、横浜駅西口の「〇〇屋」に行き、買取金額のネゴを開始した。
相場が上がったのが幸いして、X万YYYY円 (7,131円/g)の提案があった。
18金とすると、上記買取価格のグラム単価は、店頭小売価格:9,886円x18/24=7,414円に比べ、約96%ゆえ、悪くはないと判断し、OKとした。
商談は成立した。
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