桑原名誉顧問からの投稿
進歩を続けるコンピューター囲碁ソフト (2017年2月26日)
かなり囲碁の強い友人からの年賀状に「新しく発売された囲碁ソフトを購入したが2子置いてもなかなか勝てない」とあった。新しいソフトは昨年6月発売、ディープラーニング手法により開発され、県代表クラスだという。日本棋院からアマ七段の免状を授与されている筆者より強そうだ。
文芸春秋の最近号に囲碁に関わる対談が載った。聞き手は作家の百田尚樹、対するは前人未踏の七冠を達成した井山裕太である。昨年3月に世界最強棋士の一人、韓国の李プロを4勝1敗で破ったグーグルのAI・アルファ碁も話題になった。井山はアルファ碁と対局する予定がないらしい。井山が世界ナンバーワンと認める中国の柯潔プロは「アルファ碁の弱点を見つけた」と言っているが、対局は実現していない。中国棋院も簡単には出さなかったようだ。
インターネットで囲碁の対局ができるサイトが中国や韓国にあり、プロ棋士がニックネームで登録して練習対局をしている。そこに謎の騎士があらわれ、日・中・韓のプロ棋士に連戦連勝しているという。この謎の騎士はアルファ碁の改良版らしい。3月に大阪で開催される「ワールド碁チャンピオンシップ」で日、中、韓の最強プロが王座を争うが、上記とは異なるコンピューター碁も出るとのこと。その結果が今から楽しみである。