今年のセビットに過去最大の企業が出展 (2017年5月2日)

2017年05月02日 | 随筆

桑原名誉顧問からの投稿

今年のセビットに過去最大の企業が出展 (2017年5月2日)

 
 毎年この時期にドイツ北部のハノーバーで開かれるセビットという展示会がある。ITビジネスに特化した専門展示会としては世界最大規模を誇り、出展者・来場者ともに約60%がドイツ国外から訪れ、約22万名の来場者のうち70%が購入決定権を持つ経営者だという。今年は3月20日から開催され、日本からもNTTを含む118社・団体が出展した。

 
 ITU(国際電気通信連合)が4年に1回ジュネーブで開催する講演・展示会「電気通信フォーラム」があり、電電公社の北原副総裁(当時)が79年のフォーラムに出席して、電気通信の将来あるべき姿を描いたINS(高度情報ネットワーキングシステム)を世界に向けて発信した。技術局次長であった筆者はこれに随行させて頂いた。その後、電気通信フォーラムには87年まで続けて出展した。

 
 INSは通信に限らず情報分野全般をカバーする構想であったので、セビットにも86年に初めて出展したが、当時のドイツのコール首相がNTTブースを視察された。技術局長であった筆者はセビットに出席していたので、コール首相をご案内する栄誉を得た。

 
 今年はセビットに合わせて日独両政府がIOTの促進につき協力を深める「ハノーバー宣言」を採択しIOTを製造業から生活現場など街全体に広げる姿を鮮明にしたが、三菱電機は自動運転に必要となる3次元システム、NECは海外の評価も高い顔認証技術を出展、NTTはサッカー場の新しいVIP席を実現するシステムを展示して多くの観客を集めたようだ。

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