ウィンドウズ10への無料アップグレードに注意(2015年10月20日)

2015年10月20日 | 随筆

桑原名誉顧問からの投稿

ウィンドウズ10への無料アップグレードに注意 (2015年10月20日)

 
 マイクロソフトがウィンドウズ7あるいは8からウィンドウズ10に無料でアップグレードするサービスを7月から始めた。基本ソフト(OS)をパソコン事業者に有料で配布する商売からクラウドなどのサービスで事業を進めることに方針を変更したのだという。パソコン操作に熟練した人でないと無理だとの情報があり躊躇していたが、先日思い切ってダウンロードしたところ見事にトラブルに巻き込まれた。

 
 まず印刷ができない。「ワンノートに送る」などと見かけない応答が出るだけで印刷を実行しないのだ。これは後にプリンターの優先設定をマイクロソフトのプリンターから自分のプリンターに戻すことにより解決したのだが、その前にとんでもないことを仕出かしてしまった。早く解決させたいと思い「ウィンドウズ10のトラブル」を検索したところ「マイクロソフトサポートに聞く」という項目がある。ところが、これがインチキサイトであった。

 
 質問に対して満足な答えが来ないのに、料金の請求をメールしてくる。それに止まらず見事に月極め有料会員に誘導されてしまった。1回だけの料金は仕方ないにしても、毎月の会費支払いは避けたいと思い、退会をしようといろいろ試みたが、どうにもうまく行かない。結局、その解決にはクレジットカードの番号を変更するしか方法がなかった。従来の番号で引き落としていたサービス提供者への連絡に余計な手間がかかった。

 
 さらにウィルスチェック・ソフトのウィルスバスターが消えてしまった。友人にこの話をしたところ、彼はシマンティックのノートンを使っていて、ウィンドウズ10にアップグレードしたら同じく無効になってしまったが、コールセンターに電話をしたところ遠隔で有効にしてくれたという。しかしウィルスバスターにはそのような手段はなさそうなので、面倒くさくなり、アップグレード後まだ1カ月以内であったのでウィンドウズ8.1に戻してしまった。

 
 その後、この件について国民生活センター越境消費者センターにメールをしたところ、退会手続きはきちんとしておくようにとアドバイスされた。しかし、インチキサイトである「ジャスト・アンサー」にメールしても「不達」になってしまい、どうにもならない。記録だけきちんと残して放っておくことにした。いずれにしても、ウィンドウズ10へのアップグレードは、何方も心して取り組まれるよう注意されたい。

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