スプリンターズS
西村淳也騎手の9番人気ルガル(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が道中は好位で脚をためると、直線で堂々と抜け出してV。1番人気ながら10着に大敗した高松宮記念のリベンジを果たし、待望の初GⅠタイトルを獲得した。タイムは1分7秒0(良)。中団追走から直線で内を突いて追い上げたトウシンマカオ(5番人気)がクビ差の2着、さらにクビ差の3着には後方から猛追したナムラクレア(4番人気)が入った。
◎14ビクターザウイナーは6着。2着馬から5着馬まで目は引いてあっても勝ち馬ヌケ、軸馬6着ではお話しにならず。香港の馬にとってはあまりなかったであろう前半3F32秒1の超ハイペース。そんなペースでも大崩れせずコンマ4秒差で粘ったのだから、やはりこの距離での香港馬は強い。今回はペースが向かなかった結果だろう。
勝ち馬をヒモにも引けなかったので完敗。戦歴を見直してみれば決して買えなかった馬ではないと今思っても後の祭り。上位5着までは展開が変われば着順も変わる。勝ち馬の今後も楽しみだし今回の上位馬も重賞ではまだ目が離せない存在だ。
東京盃
4番人気で横山典弘騎手が騎乗したJRAのチカッパが勝利。道中は先団を見る形で最内を追走。直線で馬場の真ん中に持ち出すと馬群を抜けて差し切った。勝ちタイムは1分11秒3。3歳馬の勝利は2005年アグネスジェダイ以来19年ぶりだった。前走の北海道スプリントカップに続く重賞連勝で古馬と初対戦で見事に結果を出した。2着は8番人気で大井のマックス(御神本訓史騎手)、3着は3番人気でJRAのシャマル(川須栄彦騎手)が入った。1番人気で兵庫のイグナイター(笹川翼騎手)は6着、2番人気でJRAのクロジシジョー(戸崎圭太騎手)は5着に敗れた。
馬券は全部◎イグナイター絡み。この結果では全てがスカの結果。ミカポンのマックス(2着)と吉原のエンテレケイア(4着)は最後まで気になってはいたのですが、軸馬がこの結果では意味なし。たださすが地方のトップジョッキー。このメンバーで上位にもってくるのはさすがだ。
イグナイターはやはりJBCの前哨戦的な意味合いが強かったのか、状態があまり良くなかったのだろう。そんな情報もあったもののこのメンバー構成なら7割の力で勝てると思ったのが間違い。さらに展開もペースも負担重量も結果としては全てが逆風に向いた結果と見たい。
イグナイターはこれで人気を落とすようなら、JBCこそが狙い目。今年は得意の1400㍍。それも小回り佐賀競馬場開催。3連単はイグナイター→シャマル→ドンフランキーでいいだろう。