晴旅雨旅

爺の前に道は無し。爺の後にも道は消えかけて…枯れた中年爺の独り言

物事を知らず、考えず、議論せず、ムードで政治を語る我ら日本人!?

2016-11-01 08:37:21 | 政治
【朝日新聞2016,11,1】(インタビュー)中国との向き合い方 アジア開発銀行総裁・中尾武彦さん
中国との緊張関係ばかりが伝わってきますが、どうも金融界の視点から見ると、異なった風景のようです。
金融の話は専門用語や数字ばかりが飛び交うなどのイメージがあり、一般には関心の低いものでしょう。しかし、例えばこのADBと ADDIの緊密性は、今のマスコミの主流で語られているものとは真逆の話のような気がします。

更に、私の身近な人々から伝わってくる話によりますと、中国とのビジネスでは互いに相手無しでは成り立たないほどに繋がりを年々強くしているとのことです。もとより、中国からの留学生は、殊に文革以後アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)を筆頭に世界の大学で上位の成績を占めていて、間も無くこの世代のノーベル賞量産が始まる時期に入りつつあるとも考えられています。すでに学問の世界では、チャイナパワーが炸裂して久しいのです。

とはいえ、中国は日本の10倍の人口を抱え、永く世界の一角を占めてきた軍事大国であることを、決して侮ってはなりません。かといって、単純に恐れて門戸を閉ざすのも非現実的ですし、逆にそれが日本を含めた東・東南アジアの安全保障を不安定なものにしていくと思われます。
私は、日本の国際的な軍事プレゼンスを考えることと、中国との経済関係の進化発展を推し進めていくこととで、したたかな硬軟両面のバランスをとる戦略が今こそ求められていると思います。それは単に日中の強力な〝安全保障〟となるばかりでなく、更に〝その次の世界の構築〟となっていくであろう可能性について、もっと種々の〝オトナの議論〟がなされるべきです。

日本の政治家を筆頭に、私たち日本国民は、あまりに物事を知らず、考えず、議論せず、ムードで政治を語りすぎているのではないでしょうか。

アエラ今週号('16.11.7)の記事「障害者と共生する」に揺さぶられました

2016-10-31 15:38:33 | 政治
この人が自民党員であることが不思議ですが、逆に自民党員であることがこの国にまだ僅かな良心が残されている証しなのかもしれません。
何れにしても、私も身近に障害者と呼ばれる人を置き、自分自身も彼らと何ら変わらないことを強く自覚するようになってきて、彼女の言葉が重く響きました。余裕のある方は、本屋で立ち読みでもいいので、彼女の政治家としての言葉を聞いてほしいと思います。
※以下、今週号のアエラから抜粋しました。
……………………………………………………………………………………
集中連載 障害者と共生する(4) 【最終回】
「かわいそう」の言葉 不要感が漂う
(衆院議員・野田聖子さんに聞く)
障害を抱える息子、真輝くんを育てる野田聖子さん。
日々子育てをしながら、また相模原事件を受け、何を思ったか。
母親として国会議員として、いまの社会に伝えたいことを聞いた。

(医療費に「金食い虫」)……作家の曾野綾子さんの著書『人間にとって成熟とは何か』では、野田さんについて。「自分の息子が。こんな高額医療を、国民の負担において受けさせてもらっていることに対する、一抹の申し訳なさ、か、感謝の言葉が全くない」と書かれていますね。社会には「障害者は役立たずで国に負担をかけている」と考える人がいますが、息子が今後どう社会に貢献するかわからないじゃないですか……

(息子のおかげでプラス)……私も息子のおかげでプラスになった。息子が生まれてきてくれたことで、自分に一番欠けていた政治家の資質を手に入れることができた。これまで弱者のための政治というものを頭でわかっていても、理解できていなかった。それが、この子によってストンとわかるようになった。差別は、こういう嫌な思いをするんだとかね。当事者意識で受け止められるようになった……

(健常者なんて幻)……「健常」っていう言葉をなくしたい。健常者の定義なんてないでしょ。健常と障害の境目なんてどこにあるのか誰にもわからないし、健常者って正直、幻だと思います。年を取れば誰もが障害者になる可能性があるんですから……


小池劇場( IOC会長公開会談編)

2016-10-19 05:59:36 | 政治
小池知事がコスト削減説明 バッハIOC会長は理解示す(NHKニュース10月18日)
<日本の男どもの情けない体たらくに対し、颯爽と活躍する女性たち>
会談内容はIOC会長の皮肉で締めくくられた内容、つまり
「五輪招致のために大風呂敷広げた責任は、日本にあるんだぞ!それなのに今頃になって紛糾して、それも自分たちでは解決できないなんて呆れるね。仕方がない、手伝ってやるか」
ということだった。しかし、そもそも莫大な金を提示させたのはIOCにも大きな責任がある。建前はどうであれ、マネー次第といった招致の本音を彼らは完全には払拭できていなかった。それに見事にはまっていったのは、日本の浮かれた政権与党と日本スポーツ界だ。
しかし、莫大な費用負担を払わされるのは、日本国民であることなどすっかり忘れ去られている。現段階で公然とささやかれているのは、3兆円だ。これは国民一人当たり3万円弱ということ。

それにしても、小池氏の他に、通訳の女性やぶらさがり記者会見での女性代表記者のよどみない的確な仕事っぷりには感心させられた。男性若手記者が小声でボソボソと質問して小池氏に一喝されるシーンはご愛嬌w

この逮捕は、すっきりしない…何か変だぞ!?

2016-10-18 21:32:52 | 政治
「許可があれば違法ではない。『産業用大麻』ってどういうもの?」
THE PAGE より10月18日(火)

産業用大麻で逮捕、町長怒り心頭「伝統文化の保存」背信
毎日新聞2016年10月18日


今日18日のテレビニュース、ある局では「麻薬成分の少ない大麻は『産業用大麻』で、今回容疑者が持っていたのは麻薬成分の多い『大麻』」と言っていたが、一体いつから大麻に関して「麻薬成分」なんて言い出したのだろう?ヘロインやコカインをイメージさせたいがために「麻薬成分」という言葉を用いるようになったのだろうか。この「成分」ってなんのことだろう?「カンナビノイド」は大麻に含まれる薬効成分であり、麻薬成分ではない。だとすると、この表現は表現自体に問題が有る。他の言い方を考えるべきだろう。

そもそも大麻は“麻薬”なのか。確かに大麻だって酒やタバコなどの嗜好品と同じで、良い面、悪い面、両方ともにある。医師が処方する薬だって副作用があることなど誰もが承知だ。では何故、大麻だけが目の敵にされるのだろうか?少し調べてみると、色々な面白い歴史が浮かび上がってきた(大麻取締法の歴史とは?)

まあ、大麻と石油の話は面白いけれど、真偽はともかく、大麻が「西洋」から見て好ましくないものであることは間違いないようだ。いずれ、かつてのアメリカの禁酒法のような運命を辿るのかなw


現代に於いては、女性の方が男性より政治に向いているのかも

2016-10-15 05:33:52 | 政治
小池知事「石原氏、リーダーのあり方問われる」
2016/10/14 日経新聞
この勝負は小池氏の勝ちだ。
それにしても、首相の国会答弁や官房長官の記者会見と比べて、小池氏の語りが私たちにある種の“快感”を与えるのはなぜだろう。一つには男社会の「制度疲労」があるのかもしれない。現在の行き詰まり感は、やはり男の責任であることは間違いない。時代は女性を求めている。男は暴力と破壊のイメージならば、女性はその真逆にある。もちろん、破壊がなければ構築もないと言えるのだから、男性の存在はそれなりに意味がある。しかし、男は本来の機能である「破壊力」を失っている。そして元々が構築力も弱いがために、現代社会ではオトコ社会の既得権益を守ろうと必死にならざるを得ない。
石原氏は小池氏を「厚化粧の年寄り女」と罵倒して墓穴を掘った。小池氏はその瞬間、勝利を確信したであろう。
女性総理誕生の日はぐっと早まりそうだ。