ひーりんぐたいむ

カナダのバンクーバーでレイキを実践&指導する平野かおりが日常のあれこれを綴ります。
ライター業もやってます。 

昔のことに触れる機会

2008年03月05日 | 雑感
ご近所の方から「家族に自分の思いを残したい」と頼まれてお話を伺い、
今日ようやく彼の思いを書いてまとめたレターをご本人にお渡ししました。

その方は現在88歳。台湾で生まれ、日本の統治下で小中学校に通った方です。
家族中、日本語しか話さない、話してはいけない環境で子ども期を過ごしたのに
戦争後は日本語を話すと周囲に怒られるため、
中国語を周りの人に教えてもらいながら仕事にあたったといいます。

そうした理不尽な環境のなかでの人生を経て、
裏切りのないものを、数学や本での学びに求めていることを感じました。

「ギャンブルや株などの不確実なものを追わず、自分の専門を着実に積み上げて
いってほしい、一生勉強することが大事」が彼のメッセージでした。


たまたま今、記事作りのため『二十四の瞳』にかかわって
遅まきながらビデオを見たり、資料を読んだりして、戦争前後の日本人の姿を
垣間見ています。

戦時下で、自由に物を言えない、反戦派と思われるようなことを言えば
命を奪われてしまうかもしれない、
そういう時代がそう遠くない昔にあったことが
今は作り事のようにすら思えます。

・・・そんなこんなで、最近は昔をしのぶ機会がありました。

今自分のいる、自由な社会へのありがたみを感じます。













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