あさサン

大好きなお菓子と日々のささやき

収容所の芸術

2014-10-15 | びわ湖ホール

こんにちは

台風が去って、明るい朝を迎えています。

昨日は文字通り「芸術の秋」を満喫させて頂きました。

一週間前に急きょチケットを頂いたので予定していた用事を

変更しました。

 

びわ湖ホール四大テノール リサイタル」です。

茨木でありました。

 

皆さんが結成された地、「びわ湖ホール」にちなんでいつもの

「琵琶湖周航の歌」に始まりました。、歌う事約2時間、アンコール数曲を含め

最高に充実したリサイタルでした

 

今回は本邦初公開のテノールdeコント、時代劇バージョン~水戸黄門~

が演じられ会場は爆笑の渦に包まれました。楽しかった

 

そして、オペラのアリア、歌い上げる数々の名曲に酔いしれました。

時には涙することも。 音楽、ひいては芸術がこんなにも人間の心を

揺さぶる、その事を改めて知り、心から感動しました。

 

今回、また、初めて「花は咲く」を聴かせていただきました。

震災で被災された方たちの心に寄り添うように歌い継がれていますね。

 

 

一年前、「夜と霧」(V.E.フランクル)を読書サークルの仲間と読み語りました。

たまにしか売れない本が震災後の東北で静かに売れているとのことで

課題本に選ばれました。

 

その中で「収容所の芸術」というところが(P,68)、とても強く

心に残っています。

劣悪な環境のもと、強制労働を強いられているのですが、

そんな毎日、絶望的な状況のもとで、一人の収容所仲間が昼休み、樽の上に

立ちオペラのアリアを歌います。~仲間は音楽を楽しみ、彼は中身の多い

スープを奪われてもアリアを歌い続ける~

 

「収容所で報われたのは芸術だけではなかった拍手喝采も報われた。」

 

乾いた心に染み入る芸術、それは一杯のスープをも忘れさせる人間的な

賜物なのでしょうか・・・。

 

ご訪問ありがとうございました。 ごきげんよう