こんばんは!
先日、コロナの感染が今の所落ち着いている隙に...親方と真っ昼間のお伊勢さんへお参りに行ってきました。
うちの親方は、かなり昔から無事に過ごせた一年の感謝と次の年の決意をご報告する意味も込めて、毎年伊勢神宮に初詣をされていました。
(鈴鹿から車で2時間弱)
ただし
この時期の伊勢神宮の人出はものすごいことになっている
のは皆さんご存知かと思います。
なので親方は毎年、
夜間参拝で人通りが減った夜に一人でひっそりとお参り
をされていたようです。
私が鈴鹿に越してきてからは、案の定やかましいのが加わって二人で行くようになりました😂
夜のおかげ横丁を皆様ご存知ですか?
夜間参拝が可能とはいえ、数えるほどの露店を残し、ほとんどのお店は閉まっています。
ギリギリ赤福が買えるかどうか...と言う時間に行くことも多いので、岐阜出身の私としては、
せっかく伊勢神宮まで来たのに全く観光気分になれない「まさに仕事のための決意表明」のみのザ・ストイックお伊勢参りには少々の寂しさも感じていました。
彼にとっては単なる恒例の習慣ですが、平素より那須の食べ物に対する執念を見るにつけ、お土産探しも買い食いもできないお伊勢参りをさせてることを不憫に思ったのか...
いつか昼間に行ってあげたい(◡ ω ◡)
と思ってくださっているようでした。
しかも
ここ2年ほどは親方の体調やコロナのこともあって『ストイックお伊勢参り』さえもいけないお正月を過ごしました😔
なのでこの度!晴れて!
親方と二人で念願の
『真っ昼間のお伊勢参り』
に行ってきたわけです!
わーい わーい
ブーーーーーン🚙===3
宇治橋からの五十鈴川!
小さな宮の鳥居!
キノコ!
<外宮>では
毎年夜間に横目でちらり👀と見ながら通り過ぎるしかなかったせんぐう館にもはじめて入ることができました!🙌
せんぐう館は前回の式年遷宮(平成25年)を記念し新たに外宮に建てられた伊勢神宮に関する博物館です。
https://www.sengukan.jp/
やはり手仕事をするものとしてる気になってしまうのは、様々な御神宝の細工たち。
刀剣や日除けの傘、彫刻された木工品など、目を見張るような手の込んだものの数々に圧倒されました✨✨
ゆうても型紙って伊勢神宮にあんまり関係ないんだよなぁ...
神事や神職が使うのは型染めじゃなくって織物だもんな....😒
伊勢型紙には伊勢の名前が付く割に、直接的には伊勢神宮に関係してないことを寂しく思っていましたが...
ありました!
見つけました!
調度品を装飾するのに使う繊細な金具「錺金具」(かざりかなぐ)の製造工程に見覚えのある墨で汚れた茶色い型紙が展示されているではありませんか!
どうやら金具の模様は様々な形をした小さな鎚を叩いて凹凸で模様を描き出していくのですが、その下絵を写すために型紙を使っていたようです。
(型紙の上から刷毛で墨を摺り、下絵をうつす。現在の錺金具を作っている方がまだ型紙を使ってくださっているか分かりません)
金属にも墨で模様が写せるんですね〜。
もちろん恒久的なものではなく、作業中に下絵が見えてればいいだけなので完成品にあとは残っていません。
まさに製造工程のみに存在する工芸「伊勢型紙」
そりゃ(伊勢神宮と伊勢型紙繋がってるって)分かんないわ😂
嬉しいような
切ないような
まあでも
神宮に携わる職人さんの中では型紙は使ってもらえていて、美しい細工物として完成品が納められてきたということが分かって良かったです😊
親方に型紙見つけましたよ!とはしゃいでご報告しつつ、普段は2重にも3重にも離れたところからしか拝むことしかできない正殿のレプリカを見ながらすごいね〜すごいね〜と見学を終えました。
(ほのぼの)
とまあここまでは良かった。
さあ後半はついに<内宮>の参拝!
と意気込んで内宮脇の駐車場に到着したものの、既に久しぶりの外出で親方はヘトヘト。
体力ゲージはほぼゼロに近づきつつありました。
意気揚々とさぁお参りに行きましょうと駐場から出た瞬間
背後から声が。
「俺ここで休んでるわ」
「え....」(振り向く私)
トボトボと引き返す親方。
「......え!?」
一人で行くの私??
参拝も? 観光も?
しかしここは心を鬼にして(すんな)
体調不良かもしれない親方を一人車に置き去りにして
内宮に参拝してまいりましたよ!
しっかりとね!
しかもその後おはらい町まで行ってお土産も探してきました!
たんまりとね!
遊びに来たはずなんだけど🙂
何て言うか落ち着かないと言うか🙃
置き去りにした罪悪感と言うか😔
買い食いしてる場合じゃないと言うか😅
帰りは無事に帰れるんだろうかという不安と言うか(運転は親方)....🙄
複雑な思いを巡らせながらも真っ昼間のお伊勢参りを満喫(?)してまいりました。
こんなシチュエーション。
天照大御神さまにはもちろん親方の健康を願いました。
(あと無事帰れるように)※無事帰れました
神様には願い事を言うのではなく自分の決意を伝えるものだと親方が言っていた気がしましたが、
まぁ 願わずにいられないよね。
皆様も健康を第一に。
親方にも1日でも長く現役でその凄まじい彫師の腕をふるっていただきたいものだと、不肖なる弟子どもは日々願っておりますよ!!
以下、普通なら楽しい旅のひとときの写真のはずが...
一人ぼっちで宇治橋を渡り、
一人ぼっちで虚しく撮影してきた内宮の参拝をして、
つまり冒頭の旅のスナップは
(二人で来たのに)
一人で宇治橋からの五十鈴川...
(二人で来たのに)
一人で小さな宮の鳥居...
(二人で来たのに)
一人でキノコ...
切なっ!😂
何これ切なっ!!😂😂😂
今度こそは妹弟子の丸田さんと3人で型彫祈願の参拝を完遂したいと思います🔥✊
今夜も駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
では皆様良い夜を〜(^o^)/