「くろねこカフェのおやつ」高橋由太著
プロローグ
第一話 独りぼっちの楽花生(らつかせい)パイ
第二話 猫とティラミス
第三話 泣きたい夜のマロングラッセ
第四話 さよならはベーコンのチョコレートがけ
エピローグ
葬儀社の社長と兄が営むくろねこカフェで紡がれる物語。
葬儀の生前予約のオプション。
それは故人からの招待状によってくろねこカフェのおやつにお呼ばれすること。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/9a/bc05b4f3fcfe4a362b1f4feb95df6a33.jpg?1739669323)
若くして葬儀会社を継いだ谷中風花(やなかふうか)の悩み。
それは、ベテラン社員の岩清水との確執だ。
彼の前時代的なやり方にストレスを感じる中、兄が店主を務める「くろねこカフェ」には「くろねこのおやつ」の依頼が入ってくる。
それは故人が想いを伝えられる風花の会社のサービスだ。
ひきこもっている娘に遺した母の想い、長年連れ添った伴侶への想い、そして岩清水にも遺された想いがあって………。
切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。
(裏表紙の解説文)
「人には、落ち込む権利がある。元気になってほしいなんて、落ち込んでいる人間を見たくないから言っているだけだ。
おまえがやろうとしているのは、傲慢な迷惑行為だ。」
泣きたい夜のマロングラッセより
「望んでいない優しさなんて迷惑だ。同情もされたくない。自分がお荷物だってことを思い知らされる。」
さよならはベーコンのチョコレートがけより
お取り寄せしようかしら?
シリーズの二作目とのことだけど、一作目は未読なり。