知覧へ

8月12日
鹿児島地方の天気予報は雨でした。宮崎方面は晴れの予報。どちらにするかちょっと迷いましたが、行きたいところがあったのでやはり鹿児島方面へ。
その日のホテルは車中からネット予約しました。行き当たりばったりもここに極まれりという感じで、嫁と笑ってしまいました。

ところで目的地は知覧町です。ご存知の通り、武家屋敷と特攻隊基地で有名な町。午後2時半頃到着。特攻記念館へ。



中に入った瞬間から言葉が出ませんでした。並ぶ1036名の写真。その下に展示される遺書や手紙。一つ一つ読み進みます。どのような想いで書かれたのか、確実に「死」が目前に迫る中で。でも、それは私の想像など及ぶところではないでしょう。
特攻をはじめ戦死された方々への意見はいろいろとあるようですが、ここで見る現実にはただ祈るばかりです。そして、教育の大切さと怖さを痛感します。人としての美しさや尊さ、そして愚かさを創っていくのも躾を含めた教育なのでしょう。もちろん特攻に散った方々を「愚か」などというつもりは毛頭ありません。この時代と現在の状況を比べてつくづく思うのです。

今日は終戦記念日。終戦記念日を知らない小中学生が非常に多いようです。わが国の歴史の中での戦争の意味も含めてしっかり伝えるべきだと思う次第です。

日本国憲法の三大原則は、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重。ただ、これらは同価値なのではなく、基本的人権の尊重に最大価値が置かれます。そのための国民主権であり、平和主義です。

この8月は今日の終戦記念日、30日の総選挙と三大原則を考えるいい機会のようです。

特攻記念館での時間はあっという間に過ぎ、気づくと閉館時間の5時になっていました。まだまだしっかり焼き付けておくべきことが残っているように思いながら後にしました。

昨日「俺は君のためにこそ死にに行く」を見ました。
そこにも使われている子犬を抱いた17歳から19歳の少年飛行兵の方たちの写真が胸に迫ります。