スズキという自動車メーカーは、「山椒は小粒でもヒリリと・・・」を地で行くような会社だと思っている。軽自動車~コンパクトな車を中心に手掛けているが、その中にギュッと詰まった中身のあるような・・・
これまでもその視点で何台か紹介してきたが、今回もまたなかなか魅力ある一台がリリースされた。
それが、第45回東京モーターショーに参考出展されて注目を集めた「クロスビー」というクルマだ。メーカー曰く「小型クロスオーバーワゴン」という。
ステーションワゴンに乗っている小生としては、このサイズをワゴンと称するのはちょっとなあと・・・何しろ、全長×全幅×全高=3760×1670×1705mmだ。
全幅よりも全高が長いというのが独特だ。ちなみにこの車、以前紹介した「イグニス」とホイールベースを同一にするという。
このイグニスが、全長×全幅×全高=3700×1660×1595mmだから、全長と全高の大きさが際立つ・・・といっても、それでも十分コンパクトなのだが。
このサイズの拡大は室内スペースの拡大に貢献しているようで、五名乗車を可能にしているという。リアシートにもスライド機構が備わっているという。
この手の車で五名乗車というシーンはあまり考える必要はないのだろうが、いざというときに、そのアドバンテージは少なくない。
この車は全車種にスズキお得意のマイルドハイブリッドの1リットルエンジンを搭載し、FF車では22.0km/リッター、4WD車では20.6km/リッターの燃費を実現すると。
面白いのはボディサイズの関係か、イグニスが1.2リットルのマイルドハイブリッドで、これよりいい燃費を実現していること。
といいつつ、この車については明確にどういう使い方が・・・というのが見えるのがスズキらしい。
小生なら、イグニスよりも大きくなったボディをラゲッジに使い4WDをチョイス、二人乗りで雪道でも快適に走りながら、秘湯用のクルーザーに・・・何しろ秘湯への道は、狭いところが多いからなあ。
そして平日はスーパーやホームセンターの買い物に・・・なんていいかと。
安全装備では、メーカーオプションとして「スズキセーフティサポートパッケージ」を設定。自動緊急ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能に加えて、スズキの小型車としては初めて後退時の自動緊急ブレーキや後方誤発進抑制機能が採用された。
ハイビームアシストなども用意されており、政府が普及を進めている「セーフティ・サポートカー」の区分では最も装備の充実した「サポカーSワイド」に分類されると。
美味しいところがギュッと詰まったこの車、小生のような世代にはピッタリハマる車になりそうだ。
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