かど半旅館は、かなり歴史のあるお宿ということで、現在のお宿よりもかなり広かった由。今では、施設が壊れたことなどもあり、こじんまりとしたものになっている。
まずは食事であるが、地産にこだわったもので、夜はトップ写真のようなもの。お鍋のほか、鯉のお造りなどもつく。
が、天ぷらなどはなく、山の幸中心のヘルシーなもの。イワナの塩焼きが後から出てきた。これが焼きたてで抜群に美味しかった。
朝食もシンプルなものだが、ご飯が美味しくて、ついつい食べすぎてしまった。手作りの味は悪くないし、当然お宿の価格も安い。
飲み物も地ビールや生、それにワイン・日本酒など種類もそろっていて、悪くない。
では、なぜ誰にも勧めるわけには・・・なのか、それは施設面の要素が大きい。昭和レトロだけに、まず外から部屋の鍵が掛けられない。
お風呂に行くと、第三者が部屋に入れてしまう。もちろん貴重品金庫はあるし、部屋数も少ないので、そんな悪さをする人はいないはずだが・・・
トイレも共同なので、気をつかう人にはハードルが高いだろう。ただ、ウォシュレットにはなっていたが・・・
そして、最大のポイントはクーラーがないことだ。場所柄東京に比べれば涼しいが、扇風機だけではさすがに暑かった。
こちらに宿泊を考えている方には季節を考えた方がいいかも知れない。さらにいえば、部屋は純然たる和室だから、椅子やテーブルはなく、景色を楽しむようなところでもない。
よって、こちらのお宿をお勧めできるのは「温泉をひたすら楽しむ方」で、快適な設備などを重要視しない方だ。
そうそうもうひとつ、露天風呂では3G回線がつながったが、部屋の中では圏外になっていた。ケータイがないとつらい人にもご注意してほしい。
逆にいえば、温泉に入っている間は俗世間から解放されたい方には文句なしだ。前の記事で書いた露天風呂で一緒になった女性などのように、おひとりで来られて、ひたすら湯治のような時間を過ごしたい人には最高だろう。
実際、男女問わずおひとりで来られている方が多い様子だった。
ということで、秘湯を回り始めた三鷹市在住のFC東京サポには、しばらくはお勧めしておくのはやめておきたい。
もちろん、だからといってダメなお宿というのではない。お勧めする人としない人がいるというだけである。
万人ウケするお宿は近くにもたくさんあるので・・・
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