アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

池袋演芸場で落語を堪能

2007-08-06 06:39:27 | マニア
今更ではあるが、小生噺家の端くれみたいなもので、当然ながら聴くのも大好きである。先日、大銀座落語祭に行き、圓窓の子別れに感動したが、それがきっかけで、寄席に行こうと思い立った。

 ということで、ヨーガの帰りに久しぶりに池袋演芸場に出かけた。実はお目当てがあったのだ。夜主任(トリ)の正雀である。
 彼は、先代正蔵の弟子で、二つ目クラスのNHKの新人落語コンクールでは、七段目で優勝したこともある。正蔵の芝居噺や怪談を継ぐものとして期待している。

 この正雀のトリを見ようと思っていったのだが・・・なんと、当日は休演で代演に金原亭伯楽だという。え~っと思ったが、伯楽も久しぶりだし、聞いてみたいぞ。
 まずは扇遊のたらちねだ。アレンジはちょっとユニークだったが、基本がしっかりしていて安心して聞ける。


 マスコミには出ないが、こういう基本がしっかりしている噺家を見られる楽しみは、やはり寄席ならではだ。しかもここ池袋は、通が多いので変な爆笑もなく何ともいい。
 三味線の元九郎をはさみ、正蔵が出てきた。いったい何をやるのかと思いきや、なんと心眼。おお、およそテレビではやれない噺だが・・・えっ、正蔵悪くないぞ(驚)

 いやあ、小朝あたりとホール落語で稼いでいるばかりかと思ったが、なかなか稽古しているのがわかるぞ。しかも、これはホールでは絶対やれない噺だ。
 うーん、嬉しいなあ・・・寄席来てよかったぞ。そして中入り後の菊輔・・・千早だったが、正直声が悪い・・・だが、膝の遊平・かほりはよかった。

 初めて見たが、寄席らしいネタで、安心して見ていられる仕上がりだった。そしていよいよトリの伯楽だ。マクラをじっくりふった後で、五人廻しに入る。
 うーん、上手い派手さはないが、五人の客の演じ分けもすっきりしているし、芸に嫌味もなく、江戸前の支那そばのような味わいだ。

 しかも池袋というところを意識して、これまたテレビではやりにくい噺を選ぶところも粋である。うーん、これはいいイベントだったぞ。
 大満足で演芸場を出た。外のなんとも猥雑な雰囲気がまた最高である。とはいえ、ここは通でないとつらいかも。今度は末広に行ってみようかな・・・
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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師匠が (すぽっと)
2007-08-09 15:18:59
心からエンジョイした~というのが伝わってきましたよ

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ありがとう ()
2007-08-09 23:14:03
今度すぽっとさん日本にきたら、ご一緒しませんか(笑)
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