桜田温泉「山芳園」は小生お気に入りの中でも指折りのお気に入りのお宿のひとつだ。今回、ますます評価が高まったというのが偽らざる感想だ。
表題にも書いたが家族4人のハーモニーが素敵なのだ。チェックインのときには、女将が基本対応してくれるが、若旦那もサポートに入ったりする。
まずは、豊富なカラーのガーゼタオルのチョイスからだ。こちらでは当日宿泊する全員がすべて異なるタオルをもらい、お風呂でも一目でわかるようになっている。
そして素朴でなんともお人柄のよさそうな女将にほっこりしながら部屋に入るが、部屋はそれぞれ趣が異なり、予約の際にこれまでの宿泊履歴などから当日の部屋を調整してくれる。
部屋では浴衣の帯も伸縮する締めやすいもので、それを丸めてヘヤゴムで留めるなどシンプルにしてスマートな工夫がいい。
食事のときは地産の食材にこだわり、オシャレにして美味しい料理が並ぶが、この料理は主に若旦那が調理しているという。
一方で食事のときは、女将とともに元CAの若女将がサービスしてくれる。若女将はワインとともに日本酒のソムリエでもあり、お酒も我々の好みを覚えていて、いいものを提供してくれる。食事の時のスタイルもソムリエ風でかっこいい。
若女将と若旦那は、たとえば食事の際の皿だけでなく、木のプレートなど、シンプルでオシャレなものを大旦那に依頼し、作ってもらっているという。
それだけでなく、二人は売店の品ぞろえなどもいろいろアイディアを出したり、ワーケーション対応の個室を設定したりと、あらゆる面でプロデュースしてくれている。
そして大旦那だ。前稿で紹介したように温泉のこだわりだけではなく、皿などの焼き物のほか、炭なども焼いている。
さらに、お宿の前の田んぼはアイガモによる有機農法で、お宿のお米もここから提供している。このお米のおいしさは特筆もので、貝掛温泉のそれをしのぐ? くらいのもの。
もちろん、これも購入できるのが嬉しい。また我々は宿泊中アイガモに餌をあげるのだが、大旦那にアイガモがなついているのも素敵な感じだった。
この4人がそれぞれの役割をしっかりこなし、互いにリスペクトしていることがこちらにも伝わってくるのが、このお宿の魅力だ。
朝食を終え、サービスのコーヒーを飲んでいて、ロビーの蔵書について女将にお聞きしたら、楽しそうに話してくれた。
このほっこりする空気もこちらのお宿の魅力のひとつかも知れない。
もちろん料理も抜群に美味しいし、どこをどうとっても隙がない。これだけの内容で基本料金が岩の湯より1万円安いとなれば、メチャクチャコスパがいいという感じだ。
本当ならあまり教えたくないのだが・・・もう手遅れだな(爆)
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