小生、いわゆる文学青年というわけではないが、古典文学なんかはかなり好きな方である。わけても、和歌の世界は大好きだ。
そんな中、この季節になると思い出す歌がある。あまりに有名な歌であるが、万葉集の第二十番と二十一番のこれだ。
「茜さす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」額田王
~茜色に染まる紫草が生い茂るこの野を、ここは天智天皇の御料地なのですよ、その野を、あなたはどうしてそうも平然と、無邪気に、袖振って、歩くことができるんですか。
野守が見とがめて、天皇に知らせたらどうなるでしょう。もう、こうして、忍んで逢うこともできなくなるんですよ。やっぱりわたしは、いつまでも、あなたとお会いしていたいのです。
「紫の にほへる妹を 憎くあらば 人妻故に 吾恋ひめやも」大海人皇子
~紫草のように匂えるあなたを、その美しさを、憎く思っているのであれば、あなたは人妻なのですから、そんなあなたをわたしは恋することなどできませんよ。
憎く思うどころか、あなたのすばらしさが忘れられず、命を賭してでも、こうしてあなたを愛しているのですよ。
額田王は知る人知る万葉時代の美人で、大海人皇子の恋人だったが、兄の天智天皇に略奪されてしまった。
そんなことを前提に、今なら公園でこっそり会っていることを想定してほしい。その最愛の彼女に会えて、思わず手を振る大海人皇子・・・うーむイタリアン(爆)
また小生は、この大海人皇子の返歌が好きなのだ。人妻であるあなたに今でも命がけで恋しているのです・・・と。
そして、この「紫のにほへる」という表現がたまらない。香水とかではなく、香りたつような美しさを、この表現から感じてしまうのは小生だけだろうか。
そんなロマンを感じながら、今年も春の草萌える季節になった。あっ・・・トップ写真はあくまでイメージでありまして・・・(汗)
エルメスやルイーザをこの歌にかぶらせているわけでは・・・(滝汗)
そんな中、この季節になると思い出す歌がある。あまりに有名な歌であるが、万葉集の第二十番と二十一番のこれだ。
「茜さす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」額田王
~茜色に染まる紫草が生い茂るこの野を、ここは天智天皇の御料地なのですよ、その野を、あなたはどうしてそうも平然と、無邪気に、袖振って、歩くことができるんですか。
野守が見とがめて、天皇に知らせたらどうなるでしょう。もう、こうして、忍んで逢うこともできなくなるんですよ。やっぱりわたしは、いつまでも、あなたとお会いしていたいのです。
「紫の にほへる妹を 憎くあらば 人妻故に 吾恋ひめやも」大海人皇子
~紫草のように匂えるあなたを、その美しさを、憎く思っているのであれば、あなたは人妻なのですから、そんなあなたをわたしは恋することなどできませんよ。
憎く思うどころか、あなたのすばらしさが忘れられず、命を賭してでも、こうしてあなたを愛しているのですよ。
額田王は知る人知る万葉時代の美人で、大海人皇子の恋人だったが、兄の天智天皇に略奪されてしまった。
そんなことを前提に、今なら公園でこっそり会っていることを想定してほしい。その最愛の彼女に会えて、思わず手を振る大海人皇子・・・うーむイタリアン(爆)
また小生は、この大海人皇子の返歌が好きなのだ。人妻であるあなたに今でも命がけで恋しているのです・・・と。
そして、この「紫のにほへる」という表現がたまらない。香水とかではなく、香りたつような美しさを、この表現から感じてしまうのは小生だけだろうか。
そんなロマンを感じながら、今年も春の草萌える季節になった。あっ・・・トップ写真はあくまでイメージでありまして・・・(汗)
エルメスやルイーザをこの歌にかぶらせているわけでは・・・(滝汗)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます