このブログではおなじみだが、落語好き仲間が集まって、有望な二ツ目を囲い、年に数回落語&宴会で盛り上がる会がある。
以前囲っていた一之輔が真打になったため、後任として小辰をご指名、「身内の小辰」としてスタートしたのが2013年。
以来、会を重ねてこの会も十回となった。いつものように、いつもの会場でまずは落語からスタート。
前任の一之輔は真打に近くなってから囲ったため、十回目の頃には真打になることが決まっていたが、小辰を囲ったのは二ツ目になりたてであったので、さすがにまだ・・・だ。
もちろん小辰の出世が遅いわけではないが、「二十回やってもまだ真打には遠いはず」なんて自虐的に言っていた。
ちなみに小辰が入門したのが2008年、順調に行けば2021年、飛び級なら2020年には真打かと・・・とするとこのペースで行くと、二十回が昇進記念になるかも。
さて、落語好きメンバーの会は説明がいらないが、逆によくわかっているだけにやりにくいとも言いつつ・・・始めたのが「明烏」だった。
おお、落語の定番とも言えるネタで、季節は初午だからこの時期だ。さて、その演出は・・・おっ、基本に忠実なのは入船亭ならではだが、けっこうメリハリが出ていて面白い。
こういうネタは何度も何人もの演者で聞いているが、それでもなお面白い。また、若旦那のうぶなところも若い小辰だからこそ・・・でいい。やはり最近の小辰は下手な真打より上手い。
すっかり楽しませていただき、満足してからは後半のお楽しみの大宴会だ。料理もいつものように同じパターンだが、そんなことは関係ない。
落語好き仲間の・・・と言っても小生より人生の先輩ばかりの会。小辰の次に若いのが小生というのが事実で、悪くいえば年寄りが若手の噺家を囲んでいじっているようなもの。
いやいや、そうではない。お相撲の世界でいうタニマチよろしく、ひいきの噺家を囲み、その成長を見守るというのは贅沢な趣味である。
この会の小辰もスタートしたときから見ると、ずいぶん腕前を上げているのも事実。
ひいきの引き倒しだが、間違いなく将来の大看板が今ここにいる・・・と。いずれ、「あの大看板が若手の頃は、俺たちが囲んでいたんだ」なんて・・・
と、・・・他人に言わないのが粋というものなんだろうが・・・やっぱり言ってしまいそう。ああ、小生、粋にはなれそうにない(苦笑)
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