すでに散々ニュースになっているので、今更という感じもしないではないが、「天下の」大阪大学様の入試問題に関する事件には、激しく憤りを覚えている小生である。
最初にテレビでニュースを聞いたときには、わが耳を疑った。「問題に間違いがあったので、採点しなおしたところ、30人が合格していたので、希望があれば来年度の入学を認める」というものだった。
おい、それでは一浪と同じだろ、「入れてやる」という空気を感じた小生、さすが「天下の」大阪大学様だよなあと。
高校生のときに、先生から「もし一年浪人すれば、生涯で500万円くらいは失うと思いなさい」と言われたのを今でも覚えている。
そのつてで言えば小生は、まさしく500万円を失った一人である。高校生のときは、その実感はなかったし、逆に「志望校に行くためなら、一年くらいはどうってことはない」という話もあり・・・で。
しかしながら、この一年はそのまま勤続年数の差になるわけで、定年間際の一年間のフローの収入や予備校等の費用を考えると、実際のところ500万以上の差になった。
ところが、最初は「一年遅れで入学を認める」・・・この損害をどうしてくれるの・・・って。また損害は、金額だけではない。取り返せないのは時間だ。
後日、本人の履歴書だけ見れば、単なる一浪にしか見えないはず。あまりにこの失ったものは大きすぎる。
さすがに、その後二年生への編入も認めるとなったようだし、実際に転入を相談する人も出てきた様子。
小生は当事者でないので、このニュースだけではわからないが、他大学に行っていて、二年生に編入というのは想像できるが、予備校生の二年編入はあるのだろうか。
もし、これはダメというなら、それもおかしい。例えば、他大学を併願していない場合、当然予備校ということになるが、本来は合格していたはずで、大学に今現在いない=能力不足ではないはずだから、他大学に行った人と差をつけられないはず。
一方で、個人的には、こちらの記事に思いをはせてしまう。この彼は、一浪して大阪大学を受験、もしかしたら現役の時も受験したのかも・・・
そして不合格となったわけで、このコメントには深く納得してしまう。
小生の場合は、本当に力足らずで現役・一浪ともに第一志望には入れず、半ば敗者の気分で入った大学であったが、それでもなお、入ってよかったと思えたのは幸せだった。
今から思えば、現役・一浪ともに第一志望の入試日には、原因不明の40度の高熱に襲われたし、結果的に入った大学は、現役時は受験もしていなかった。
そして現役の時に落ちた他大学は一浪でもすべて落ちた・・・逆に、入った大学は受験したすべての学部で合格した。この最後の記事の彼にもきっと、そんなご縁があったと思いたいし、幸多かれと思うばかりである。
いずれにしろ、大阪大学が何度も指摘されていたことを認めなかったこととともに、今回の件で犯した罪の重さはあまりに大きい。
金銭で測れないと言いつつも、仮に損害賠償するとしても、この一年は100万や200万のレベルで終われるとは思えない。
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