槍見館は不思議なお宿だ。電話で予約する時は、なかなかスマートな応対でおしゃれな感じがするのだが、到着すると岐阜弁丸出しの番頭さんが素朴にお迎えしてくれる。
さらに、電気工事のおじさん? みたいな服装の人がチェックインのお手伝いをしていたりする。初めて行ったときは「何? 」と思ったが、その方が旦那さんだった。
基本は秘湯のお宿らしい素朴さのあふれるお宿だが、調度品もなかなかムードがある。特にロビー脇の囲炉裏のある部屋は素敵だ。
温泉は前稿で紹介した通り、クセのないなめらかなもの。混浴露天風呂二か所、女性専用露天風呂、貸切のお風呂が4か所、男女別の大浴場とたくさんある。
そして料理だが・・・ドーンと大皿に盛られているのが山菜を中心にした前菜。7種類ある。これをいただきながら、続く料理は肉か魚かチョイスするもの。
小生は魚をチョイス。これもヘルシーで嬉しい。もちろんイワナの塩焼きなど定番どころもしっかりしていて、これが焼き加減といい塩加減といい、抜群。
さらに煮物などいろいろな料理が続く。そして別注の飛騨牛のステーキが・・・これはもう筆舌に尽くしがたし・・・だ。
だが、さらに本体の料理のメインとして飛騨牛の陶板焼きが・・・正直、ステーキを頼んだことに後悔した。
食べきれないかも・・・(汗)。次回はステーキをやめてもいいかも・・・って。もちろんメインのこちらも抜群に美味しく、お腹いっぱいである。
こちらの料理は「岩の湯」のそれに匹敵すると言ってもよさそうだ。翌朝の朝食もバラエティに富んでいて、朴葉味噌なども嬉しかった。
残念だったのは、この日は半月が明るく、夜星があまり見えなかったこと。その代わり、夕食後には茜空に映える槍ヶ岳の絶景が見えた。
トップ写真のこれである。温泉よし、料理よし、そして景色よし・・・槍見館は隙がない。これで、宿泊の基本料金が岩の湯より1万円安いとなれば、コスパ抜群というところだ。
そうそう、朝食後は餅つき大会がある。お子様などには楽しいイベントだし、ついたお餅をたくさん食べられる。
小生の家でもガキの頃は臼と杵で餅つきをしていたが、今や餅つき自体が、貴重な体験になっている。
素朴なもてなしにこのイベント・・・再訪はまちがいない。
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