雲見園のある雲見は小さな港町であるが、港の一角にある烏帽子岳は海端にそそり立つ山で、浅間神社がある。
前回雲見園に来たときにはこの烏帽子岳に登ったが、今回出かけたのが千貫門だ。烏帽子岳の近くの海岸にある奇岩で、波の浸食で洞門ができているという。
そういえば、足摺岬でも洞門を見学に行くツアーに参加したが、海岸の奇岩はあるあるモノだ。
お宿に車を停めて女将に教えてもらったルートを進む。お宿から数分で千貫門入口の案内が目に留まった。
ここから一山というと大げさだが、海に向かって坂道を登り、その頂点までたどりつくと、右手に烏帽子岳(浅間さん)、左手に千貫門が見えてきた。
後は下りだけだ。ちなみにこの頂上近くに解説もあり、火山活動で隆起したのが烏帽子岳であり、また千貫門なので柱状節理なども見られるという。
元々は千貫門でなく、浅間神社の鳥居ということで「浅間門」と呼ばれていたものが、この岩を見るだけで、千貫の値打ちがあるということで、「千貫門」になったという。
坂を下りると、千貫門の左がこんな感じ、右はこんな感じで、確かに独立した奇岩である。足摺岬の白山洞門よりも洞門としては小さいが、それでも至近距離で見るとかなりのもの。西伊豆だけに、夕陽が入ると幻想的な様子。
この日は夕陽には早かったので、女将からいただいた写真も並べておく。比べてみてほしい。
スマホの壁紙にも使えそうな素晴らしいものである。
さて、今回は烏帽子岳には登らなかったが、翌朝は港からきれいに富士山が見えた。海越しに見る富士山は一幅の絵のようだ。
東伊豆に比べると西伊豆は海岸線が美しく、奇岩も多い。また朝日でなく夕陽がきれいというのも対照的だ。
その中でも雲見と堂ヶ島は一番の観光スポットといえそうだ。
といいつつ、千貫門周辺にも大量のプラスチックごみが・・・これはもうストローを替えてぐらいの取り組みではらちが明かないという・・・環境問題を意識してしまうほどだった。
海に生まれ、育った者としては複雑な気分になった・・・雲見の海と雲見園には引き続き頑張ってほしいものだが・・・
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