ふだんは秘湯の宿についての記事は2本にするのが常であるが、今回は3本になるのをご容赦いただこう。
平の高房の魅力は温泉・建物いずれもだが、食事もまた素晴らしいと毎回書いている。さらに最大の魅力は、女将やご主人の誠実かつ静かな癒し感だ。
スタッフは男性女性問わず、すべてが素朴で誠実そうな感じだし、毎回お顔を拝見している方もいて、スタッフの定着率もよいことがうかがえる。
以前も書いたが、女将がスタッフと話しているのを見る限り、我々と話している女将とまったく変わらないことに感動した。
すべてが自然体なのだ。さて、料理だが毎回囲炉裏の切られた食事処でいただくスタイル。まずはイワナや御餅などとともに名物の一升べらなどが炉端に並んでいる。
料理は先付から始まり、お酒やご飯を美味しくいただけるようなものがたくさん出てくる。今回も栃木牛のステーキコースにした。
さらにこちらに来たら、必ず頼むのが凍結竹酒だ。キンキンに冷やされた竹に入ったお酒を同じく竹でできた猪口でいただく。
これが抜群に美味しい。小生いろんな秘湯の宿に行くが、日本酒をいただくのはこちらと貝掛温泉、それに押立温泉住吉館くらいだ。
この日は同行者と興に乗り、三本いただいてしまった。もちろん、そんなお酒で悪酔いしようがなく、大満足だ。
一升べらとこのお酒、そしてステーキを食べることがこのお宿の楽しみといっても過言ではない。
当然翌朝の食事もまたしっかりしたもので、食事も優しい空気が漂っている。
優しいといえば、ロビーの片隅にこんなスピーカーがある。こちらで、レコードを流したりすることもあるようだ。
レトロなレコードに静かな空間・・・本当に素敵なひとときである。この内容でステーキのオプションを付けて、基本料金で2万円を切るというのはコスパもいいというべきか。
秘湯のお宿には高級なところや、格安なところといろいろなところがある。さしづめ、こちらや「うえだ」はミドルハイなポジションという感じだろう。
さて、こちらから小生が向かったのは会津若松である。湯西川温泉から会津若松には直通の電車で向かった。
ということで、次号に続く。
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