先日テレビを見ていたら、法要などにお坊さんを定額で手配する「お坊さん便」というものを取り上げていた。
そのサービスは、こちらが公式サイトになっている。たとえば、法要で会場にきてもらい、読経をしてもらうというシーンでは、全国一律35000円という。
2013年からこのサービスはスタートしていたが、2015年からはAmazonでもこのサービスを取り扱ったことを受け、賛否両論が沸き上がっているということだった。
賛成派は「不明瞭な費用が明確化されていて、手配しやすい」とか、「親しいお坊さんがいないので、どこに相談したらいいかわからないので助かった」といったもの。
反対派からは、「宗教をビジネス化してはいけない」とか「戒名は親しいお坊さんからいただいてこそ意味がある」などといったものがあるそうな。
全日本仏教会の反論についてはこちらをご覧いただこう。「お布施は、サービスの対価ではなく『修行』であり、同様に、『戒名』『法名』も商品ではない」という。
とはいえ、戒名をもらう際、お寺側からはいくらですとは言わないものの、たとえば「居士」をもらって、お布施が3万円だったら拒絶されるのは自明の理。
「戒名」「法名」が商品でなければ、お金はいらないはずなんだが・・・
個人的な意見で申し上げれば、この反論が、現場レベルではまったく納得感を持った話として聞こえないことと併せ、賛成派の意見である「親しいお坊さんがいない」に対し、反論側の理屈ではどうすれば・・・と。
全日本仏教会としては、普段からしっかりどこかの檀家になっていれば問題ないという理屈になるんだろうが・・・
たとえば転勤族で、本拠地的なものを持たない人にとって、檀家ということを言われても・・・という方は多いはず。
小生の場合は、伊豆の実家が、あるお寺の檀家になっており、先祖代々のお付き合いがあるので、このサービスのお世話にはならないのだが・・・
やはり価値観やライフスタイルが多様化する中では、これもひとつの選択肢としてあってよいという気がする。
何より、全日本仏教会がなんと言おうと、派遣されて対応しているお坊さんも現実的にいるのだから・・・
都会ではお墓を確保するのにも大変なのだから、早いうちにいろんな準備をしておくことも必要になっているというのは間違いのないところだ。
なお、あくまで写真はイメージです。念のため。
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