なかの芸能小劇場は中野ブロードウェイ近くの小さな劇場である。定員が110名という小さな入れ物は、落語を聞くのには最高だ。
中野にあるオフィス10という事務所が主催の会でよく出かけているが、今回は兼好連続独演会であった。ちなみにこの会、朝10時からという・・・
噺家にとっては大変ハードな時間帯なのだが、聞く側にとっては時間が助かったりする。といいつつ、開場のときに前座のじゃんけんが出てきて、「まだ師匠が来ていない」と(笑)
幸い開演には間に合ったようだが・・・で、開口一番に出てきたのがじゃんけん。始めたのが「浮世床」の上。
冒頭の小噺を聞いた瞬間、「おっ、これは口調ができている」と。声もいいし、型が決まっている。なかなかいいぞと・・・兼好に弟子入りするのもセンスかと。
そして、続いて兼好の一席目。例によって時事ネタの話題からまったりと・・・どころかマクラで大爆笑。この感性は独特のものがある。
いつもながら、これはすごい・・・と思っていたら始めたのが「看板のピン」これまた立て続けに大爆笑で中入り。
そして再開後、兼好が始めたネタは・・・おっ、これは・・・「山崎屋」ではないか。比較的地味な・・・どころか、これが兼好の手にかかると大爆笑。
頭の振りの関係で、サゲは最後までやらなかったものの、ほぼラストまでしっかりとやってくれて、大満足で大団円。
この会のいいところは、番組があっさりしていて、無駄に長くやらないので、変な疲労感のないところ。
何しろ、一日三公演やるので、この後も別番組が続くのだから・・・ということで、まだ時刻は11:30だ。
この入れ物は12月に改装になるため、来春までは別会場になるというが、早くも来年7月の会も前売りを始めていた。
それを購入しながら、お昼を食べに行った・・・おお、一日が有効に使えるぞ。
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