アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

円安は本当に日本経済に有益か?

2014-02-02 05:25:18 | つれづれ
小生、どこの政党がどうだということを言いたいわけではない。だが、どうしても納得できないことがある。それがアベノミクスは国益にかなうかのような世の中の扱いだ。

 アベノミクスには、いろんな要素がふるが、基本路線は円安誘導であることに異論を唱える人はいないだろう。
 その結果、何が起こっているかといえば、輸出産業の好決算であり、これを称して景気がよくなった。いいぞ・・・ということになる。

 確かに輸出産業の声が大きいので、日本は輸出産業で支えられているという幻想を持ちがちである。だが、それはあくまで幻想である。
 日本全体の産業構造でいうと、輸出1ドル120円超なら、日本経済はもたない 「円安国益論」の幻想(東洋経済オンライン) - goo ニュース

 そんな小生の持論と流れを同じくするのが、今日紹介するこちらの記事である。詳しくは記事をご覧いただくとして、この中でも謳われているように、すでに原材料の高騰による値上げは始まっているが、それによる賃金の上昇の気配はまったくないということだ。
 賃金の上昇する環境とは、本業で継続的に儲かることが期待できるかどうかだ。

 ついでに別の視点を提示しよう。好景気だなんだと言っているし、マー君がメジャーに行くときの契約金は、円安のおかげで高額になる。
 逆に言うと、30%の円安は日本人の所得が世界基準では30%安くなったということだ。この結果、日本人の平均所得はイタリア人のそれを下回る見込みとなっている。

 イタリア人には失礼だが、およそ勤勉という言葉とは程遠いイタリア人(写真はイメージです、念のため)よりも所得が低い日本人。
 汗水たらし、長時間労働に耐え、その結果がイタリア人よりも低い(しかもおそらく時給ベースではとんでもないことになる)という事実。

 どうして、このことをマスコミや政治評論家とか経済評論家は言わないのか、そこが不満なのだ。
 すでに、豆腐屋さんなどは廃業が相次いでいるというし、単純に言うと30%原料が上がってまともに勝負できるわけがない。

 どう考えても、円安で喜んでいる人が多いことに納得できない小生である。
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