アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

「のぼうの城」見てきましたあ

2012-11-05 06:00:03 | つれづれ
小生、歴史マニアであり、歴史モノの映画となるとついつい見に行ってしまう。そんな中、話題の映画「のぼうの城」を見に行ってきた。



 この映画はご存じのとおり、史実に基づく映画だが、完成したのは昨年。途中のシーンが津波をイメージさせるとして、一年公開が伸びたというもの。
 結論から行くと、期待にたがわず面白い映画であった。特に主役の野村萬斎が、ならではの存在感を出してくれていた。

 彼については、「陰陽師」での、なんともいえない洒脱な演技に魅せられてしまったが、やはり狂言師としての基礎があるせいか、独特の存在感である。
 中身については、ネタバレになるので割愛させていただくが、この史実が歴史の中で与えた影響は意外に大きい。



 後の関ヶ原に至る大きなうねりの中で、石田三成のトラウマになってしまったことは間違いのないところだろう。
 歴史は、常に勝者の都合で書き直されるのは宿命だが、石田三成については、小物でどちらかというと悪役めいたイメージになっていることが多い。

 しかし、実態は領民からは慕われ、善政を敷いたことは評価されているし、島左近を召し抱える際も、自分の石高の半分をあげていたことも有名だ。
 名城と言われた佐和山城も、質素だったそうだが、その城の材料がそのまま彦根城に使われたのは歴史の皮肉だろうか。

 といいつつ、この映画で石田三成のイメージは、残念ながらまた下がってしまったのかも知れない・・・
 話がそれたが、歴史を知っていなくても、しっかりたのしめる作品になっていたし、野村萬斎のファンでなくとも、おもしろく見られるかと。そうそう、榮倉奈々がまたなんともふんわかとしていて、いい感じだったことも付け加えたい。

 「のぼうの城」は、見に行って損のない作品と感じた。
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