小生、退職して一年以上になるが、いろんな人たちと仕事をともにしてきた。特にエリートという言葉からは程遠い小生だが、同期のエリートたちとは違う方との接点が多かったのが財産である。
たとえばコールセンターではテレマ会社のオペレーターさんたちを350名担当し、川崎では、派遣会社のスタッフ600名を任されたこともある。
そうした経験から申し上げると、非正規だろうが、パートだろうがまったく関係なく、一人の人間としてまっすぐに努力している人の多いことだ。
そんな中、例によってどこかの国の首相が神戸市の講演で、こんなことを話していたことが記事になっていた。
記事にあるように、同一労働同一賃金について触れ「非正規の時にはなかった責任感や、やる気が正規になって生まれていく」と述べたとのこと。
言葉のあやときっと言うのだろうが、「非正規のときにはなかった責任感」という枕詞は非正規に対する先入観がバリバリに見える。
そもそもその首相のいう求人倍率の成果だって、圧倒的に非正規が多いわけで、非正規になりたくなくても・・・という人も多いわけで。
その一方で、こんな記事も・・・「自分の心がけで、相手の態度だって変わる」というもの。かのTDRは圧倒的に非正規が多いことは言うまでもない。
だが、数々のエピソードでも語られるように、そのキャストたちの神対応で、さまざまなピンチを乗り切ったことも有名だ。
そこには非正規だろうが、正規だろうが関係ないという現実が見える。写真はあくまでイメージだが、駐車場でもこんな演出をやってくれたりする。
小生の経験でも、派遣スタッフの中でウルトラポジティブなスタッフとか、飲み会でも仕事の議論ばかりするスタッフなど素晴らしいメンバーを見てきた。
そうしたメンバーを正職員に抜擢するときには、ずいぶんと人事サイドとは喧嘩した。彼らの頭の中には二言目には「そうはいっても派遣でしょ」と・・・
で・・・話を戻すと、こちらの新聞記事は、最後のオチがまたすごい。この投稿者は会社役員とあるが、この奥様がきっと彼の人生を変えたのだろう。
興味本位で調べてみた。彼は・・・なんとパソナキャリアの役員だった。パソナキャリアとは、中高年の退職後のセカンドキャリアを支援している会社だ。
一方でパソナグループは、どこかの首相と親密な企業であることも有名だ。この室田氏の投稿は素敵だが、なんとなく複雑な気分になってしまう小生であった。
だから、なんだということはないのだが・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます