アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

春風亭一之輔真打披露興行

2012-03-24 11:55:19 | 落語
この春の落語界の話題といえば、春風亭一之輔の二十一人抜きでの真打昇進である。その真打披露興行はなんと五十日間にわたる。


 その皮切りの鈴本での興行の三日目、23日の金曜日のチケットを一之輔自身から買えていたので出かけてきた。
 五時の開場だが、五時前から並んでいたお客様も多かった様子。だが、さすがに開演の五時二十分には空席もあった。ほどなく一杯になったが・・・

 寄席ということで、いろんな噺家が出てくる。ひとりひとり書いているとキリがないので、何人かにするが、元会長で協会幹部の馬風が出てきた。
 まあ、落語なんぞはやらないだろうと思っていたが、予想通り漫談で終わる。同じく圓歌も漫談。この辺はこんな感じか。

 一之輔の師匠の一朝も忘れてはいけない。江戸前の切れ味のいい芸で、マスコミには売れないが、玄人受けするいい噺家だ。
 この日は「幇間腹」をやった。軽く、あっさりとしたいい味わいである。


 中入り前には市馬が登場。直前の紙切りのお題で「長屋の花見」が出たせいか、長屋の花見をやる。これはこれで、さすがの出来だが、笑ったのは登場のとき。
 というのは、前座がめくりを市馬にしようとしたが、見つからないのだ。焦って下座のところにしまい、別のめくりを出す。後から気が付いたのは、市馬が昼トリだったこと。どうやら、そのめくりを直していなかった様子。

 で、モタモタしている間に、ニコニコしながら市馬が登場してきたという次第。まあこの辺は、談志だったらややこしかったんだろうなあと。
 そして真打披露口上、市馬の司会で、木久扇、一之輔、一朝、馬風、圓歌と並ぶ。よかったが、馬風のだけは品がないんで口に合わなかったが・・・

 ヒザの小菊の粋曲が済めば、いよいよトリだ。大きな拍手の中、一之輔が登場。何をやるのかなあ・・・と思っていたら、奉公の話が・・・
 おお、「薮入り」だあ。前日は「百川」だったと聞いたが、なるほど、これはなかなか気合が入っているかも。

 季節感や一之輔の年齢からいえば、向上する余地とかいろいろあるが、何しろお祝いの場、それは野暮というもの。
 全体としては一之輔らしい味付けで、十分楽しませていただいた。さすがに4時間弱の興行は少し疲れたが・・・一之輔には大きくなってほしいなあと。
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