先日の新聞に自動車各社が、今後さらに強化される環境規制に対し、取り組みを強化しているという記事が一面を飾った。上の左写真を・・・
そのまま読み飛ばせば、ふーん・・・で終わってしまう記事なのだが、個人的に目に入ったのが、記事の片隅に小さなフォントで書かれていたところ。
それが右写真のこれである。わかりやすく赤枠を引いたが、一口でいうとカリフォルニアの環境規制ではエコカーを一定割合販売することが義務付けられているのだが、2017年からはハイブリッド車はエコカーではなくなるのだ。
さらに、達成できないメーカーには追徴金が課せられるというので、日本のメーカーにとっては死活問題になりかねないという。
現在はカリフォルニアだけだが、いずれ全米に広まるだろうと予想すべきだろう・・・で、日本人の感覚でいうとプリウスやアクアといえば世界的なエコカーと思ってしまうのだが・・・というところを突っ込みたい。
日本人の感覚ではエコカーとは、「燃費のいい車」であり、CO2をどれだけ出すかが判断基準ではない。
ところがすでに世界では、CO2をどれだけ出さずに走れるかが判断基準になっているということになっているわけで・・・
プラグインハイブリッドとハイブリッドの差がどれくらいあるかは、日本ではわかりにくいのだが、以前の記事でこうなることは予想して取り上げていた。
いささかひねくれて言うと、いまだに日本のテレビなどでは、日本のハイブリッドは世界一とか、世界最高性能の低燃費といったコメントが続いている。
しかし、すでに世界的な視点ではトヨタはトップランナーどころか・・・という評価になっているのだ。さすがにトヨタもその認識はあり、燃料電池車などに取り組んでいるわけだが・・・インフラの問題もあり、なかなか厳しいという。
ついでにいうと、この規制を機に、EVに力を入れている日産の逆襲が始まるかも・・・という気もした。
この分野では日産とか、三菱にアドバンテージがあるわけで、今トヨタが長期的な戦略を練り直す必要があるのもむべなるかなと。
ただ、米国はともかく、日本でそのフレームが採用されるとも思えない。少なくともトヨタが異を唱えれば、日本社会では・・・だから、引き続きハイブリッド全盛になりそうだ。
初代のプリウスが登場してから、すでに15年以上になる。電池の寿命やその交換コストの問題もニュースにはなっていないが、現場では出ているはずで、寿命のきた電池をそのままにしている人も多い由。
結果、電池が機能しないハイブリッド車が、看板だけのエコカーとして街を走っているわけで、事情を知らないオーナーが「燃費が落ちたなあ」なんて人もいるかも。
いずれにしろ、この世界でも日本がガラパゴスになりつつあるのかも・・・
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