ちょっと前の記事で、自動車税について書いた。グリーン化税といいつつ、環境対策どころか、国産メーカー支援策以外の何物でもないと私見を書かせていただいた。
どこかの国のように、「自国第一主義」を標榜しての施策ならいいが、そうでないところが、さすがにずるがしこい日本の官僚の世界だ。
さて、前回の記事の中でEクラスにはPHVがあるが、ディーゼルハイブリッドはないと紹介したが、実はSクラスにはディーゼルハイブリッドがあるのだ。その試乗記を紹介しよう。
えっ、Sクラスにディーゼルモデルがあるの? と思われた方は、やはりディーゼルに対するネガティブイメージが抜けていない方だろう。
ショーファードリブンとしても使用されるクラスであっても、いやそういうクラスだからこそ、環境性能を考えるとディーゼルを導入するというのが欧州的だ。
そのトルクモリモリのディーゼルにモーターを組み合わせたハイブリッドで、最高出力は204ps、最大トルクは500Nm。そこに27ps/250Nmの電気モーターが加わる。
そのトルクは、破壊的というレベルであり、数値をにわかには理解しにくいくらいだ。このパワーがあれば重量級のSクラスだって・・・と。
記事によれば、乗り心地はもちろんのこと、音や振動もほとんどゼロというレベルという。基本的な対策がしっかりされている証拠だ。
この車が1283万円というのは、安いとある。もちろん買えるかどうかは別にして、内容に照らせば「安い」ということになるのだろう。
しかも、「エクスクルーシブ」じゃないただの「S300h」なら、たったの998万円!とある。こう聞くと、(絶対に買えないが)ほしくなってしまう。
しかも、その燃費たるや、JC08モードで20km/リッター前後。ロングドライブならマジで20km/リッターを超えるレベル。これが軽油で実現できるのだ。
さらに記事にはこうある。これが10年落ちなら150万くらいで買えるはずと・・・おお、これならいけるぞ。
あっ、ちょっ、ちょっと待て・・・自動車税の記事のときにも書いたが、ガソリンハイブリッド車は何年経っても重課されないのに対し、ディーゼルは11年。(ガソリンは13年)。
どうやらハイブリッドであってもディーゼルは11年のようだ。むむ、これが障壁か・・・本来Sクラスを買うような人はこんなことを気にしないんだろうが、ようやく買えるようになったとたん重課税・・・落語の「紺屋高尾」みたいな気分だ。
くそっ、こうなりゃ小生意地でも国産のガソリンハイブリッドになんか乗らないぞ(汗)
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