アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

第十一回 ザ・菊之丞

2016-10-31 07:00:02 | 落語
落語天さんという席亭さんが主催する「ザ・菊之丞」は毎回ご縁をいただき、参加している。今回も予定が合い、参加させていただいた。


 会場はこのところ恒例となっている町屋ムーブ。駅直結で便利である。さて開演であるが、開口一番は白酒の弟子のはまぐり。
 「子ほめ」だったが、元気があってまずまずいい感じ。少し滑舌が悪いかなと思ったのと、隠居が手を重ねるしぐさ(女性のそれだよ)が気になった。

 さて、菊之丞の登場だ。直前「明烏」を聞いたが・・・えっ、またマクラは廓もの? と思ったが、さすがに同じ噺はしなかった。今回は「品川心中」だった。
 サゲは往年のそれと違うものだったが、やはり菊之丞の噺って、こういうネタが肌に合う感じがする。

 中入りをはさみ、ここでゲストの扇辰の登場だ。久しぶりに聞くような気がするが・・・いつものようにきれいな芸で・・・始めたのは・・・
 えっ、この噺初めて聞くぞ。と思ったら、「雪とん」というネタという。「お祭り佐七」の一部を切り取ったものらしい。


 いやいやさすが扇辰・・・と堪能させていただいたところで、再び菊之丞の登場だ。始めたのは、ネタ出ししていた「二番煎じ」だ。
 毎年冬場になると必ず聞く噺であるが、菊之丞のそれはどうだろう。むむ、寒さに凍える様子が見える。いい感じだ。

 さらに、寒い夜空に響く火の用心の声。調子もいいし、その後の酒盛りの盛り上がりにつながっていく。
 都都逸とか、菊之丞の節回しがいいので、きれいな形だ。やや、酒盛りが冗長な印象もあったが、全体にいい感じのまとまりだった。

 市馬が十八番にしていて、酒盛りの盛り上がりは同じように素晴らしいものがあるが、菊之丞のまとまりはまたなんともいい感じだった。
 今回も大満足で帰路についた。やはり菊之丞は今が旬の一人なのかも知れないなあ・・・
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