岩の湯は、「日本一予約の取りにくいお宿」と呼ばれている。とはいえ、取れないわけではなく、毎年取れている。
こちらのお宿、実はホームページもなく、予約は電話のみ。たとえば、来年の10月に予約するなら、今年の11月1日の午前8時から予約開始となる。
当然大変な予約合戦となり、なかなかつながらない。今はオートリダイヤルアプリを使っているが、以前シコシコ掛けて370回目にようやくつながったことがある。
ただ、つながってもはや・・・と思っても意外に取れる。というのは、一件ずつの電話が長いため、午後につながっても土曜の宿泊で取れたりするのだ。
さて、お風呂は前稿で書いたが、もてなしについてはいつもながら隙はない。駐車場に停めると、スタッフさんが出てきて、荷物を持って案内してくれる。
トップ写真の門をくぐり、橋を渡ってフロントに・・・ロビーでウェルカムドリンクをいただくうちに、お部屋の準備が整い案内される。
お部屋は、和洋折衷だが、天井も高く贅沢なもの。浴衣のほか、作務衣も用意されていて、着替えも楽だ。
館内にはそこかしこに休憩できるスペースがあり、子供のおもちゃもあるし、また絵になるところがとにかく多い。
そして食事も、多少の変化はあるものの、質の高さは特筆もの。地産にこだわり、野菜などは自家菜園でまかなうものもある由。
その食事処に向かうと、スタッフさんが「桂さんですね」と。部屋番号をいう前に案内された。顔パス? と嬉しくなった。
けっして小さいお宿ではないし、人気もすごいのだが、その中で顔を覚えてもらえるのは嬉しい限り。そうこちらのお宿はこのレベルで、「パーソナルな対応」を実現しているのだ。
料理が気に入ると、プラスαで追加をしてくれたり、朝食のパンのお代わりなどもキメ細かい。
館内でスタッフさんとすれ違うと、気持ちよい挨拶をしてくれる。また、お風呂の前には冷やしたフルーツなども置いてあったりして、かゆいところに手が届いたサービスが。
また今回は、夜の星もすばらしかった。写真では限界もあるが、オリオン座がしっかりスマホの写真で写っている。
そうそう、貸切風呂はもちろん、大浴場もバスタオルに加え、フェイスタオルも完備されていて、文字通り手ぶらで行ける。たとえば、今回も食事後に部屋に戻らずそのまんま・・・
さて、毎回のことだが、チェックアウトの時には邪魔にならない範囲で、お天気や観光情報などのインフォメーションもしてくれるし、リクエストすれば、丁寧な地図などもくれる。
そして、荷物を持って駐車場まで来てくれて、車を出すと、道に出てバックミラーから見えなくなるまで、手を振ってくれる。
その頃、車の中で「今回も(料金は高いけど)結果として、満足度からみれば安かったね」と話している小生である。
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