多摩川サイクリングロードの車窓から

ツール・ド・フランス開幕

ツール・ド・フランスが先週の土曜に開幕しました。数ある自転車レースの中で最もメジャーなレースです。
というか普通の人はこれしか知らないよね
今回は第100回ということで史上初めてのコルシカ島上陸、そしてゴールはシャンゼリゼ通りに夜9時に到着だとか。

21日に及ぶこのレース。普通、初日は各チーム様子見からスタートしますし、コースもド平坦なので退屈なレースかなと思いきや!



まず総合優勝候補筆頭フルームがパレードランでコケます。今にして思えばこれが波乱の幕開け。


その後、逃げ集団を率いたフレチャが

ペースを極端に落とす
 ↓
メイン集団が追いつきそうになるが、当面逃げ集団を泳がせたいメイン集団は追いつくくことを望まずペースを落とす
 ↓
その隙に逃げ集団はペースを上げて引き離す

を繰り返すフレチャ・スペシャルを展開。
メイン集団にしてみれば、逃げ集団に近づきすぎると、逃げに相乗りしたい選手が新たに現れるなど何かと不穏になります。よって逃げに対しては適当な距離で泳がせておきたい。この心理を逆手に取り、「もっと差をつけさせろ。でないと近づくぞ!」と脅しをかけたわけです。なんという瀬戸際外交。

まあ結局残り35km位で吸収されてしまうわけですが。逃げ切りなどほぼ不可能と知りつつも、その可能性を0.1%でも上げようと策をめぐらせたフレチャはたいしたタマだと思うわけです。見てる方も大いに楽しめましたし、個人的にこういうケレン味は大好きです。


その後、ゴールに向けて緊張が高まり、最後のスプリント勝負に備えた位置取り合戦の中、このステージ最大の事件が発生します。

なんと参加チームの一つオリカ・グリーンエッジのバスがゴール地点のゲートに激突、立ち往生してしまいます。この時点でレースは残り10km程度。15分もすれば数十台の自転車が時速70kmで突っ込んできます。しかしバスは動かない!どーすんだ、おい。





そんな中主催者から、ゴール地点を3km手前にすると指示が出ます。選手にも無線で連絡が行ったのでしょうが、レース中にそんな急な変更をすれば混乱するに決まっています。

そんな中、やっとバスを動かすことに成功し、主催者からはやっぱりゴールは元の場所ね!と再度変更の発表。

こうなると選手は何がなにやらわからなかったはずです。
結局ゴールはどこなの?元に戻す?マジで?バスが立ち往生って話はどうなった?撤去できたのか?
そもそも無線聞いてない選手も多数いたみたいですし、混乱しない方がおかしいですよね。

そんな混乱の中で隊列もペースも乱れ大規模な落車が発生。カヴェンディッシュ、サガン、グライペルなどステージ優勝を争う有力スプリンターが軒並み落車、あるいは巻き添えで故障を起こし立ち往生。

そして生き残った選手たちによる最後のスプリント勝負はアルゴス・シマノのキッテルが制しました。



見てる方にすれば面白すぎる展開で飽きませんでしたが、選手たちはたまったものではないでしょうね。



そして昨日の第2ステージのハイライトはこちら。


レディオシャックのバークランツが鮮やかに逃げ切りを決めました。
どーでもいいけど、レディオシャックの自転車のカラーリングはどうにかならんのか。トレックなのにビアンキみたいな色だし、だいたいジャージと絶望的に合ってないと思うのですが。



で、この記事も第3ステージを見ながら書いています。あいにく日本ではマイナースポーツゆえ地上波ではやっていませんが、J-SPORTSで放映していますので興味がある方はぜひ。スカパー!オンデマンドならPCでも観戦できますから面倒はないですよ。

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