多摩川サイクリングロードの車窓から

JR株主優待の活用方法

 ゆるポタ詐欺、私の好きな言葉です(挨拶)



 以前に飛行機の株主優待の記事を書きましたが、実はJRにも同じように株主優待があり、株主優待券を入手することで割安に電車に乗れます。
 その利用方法についてはJRのマニュアル(株主優待割引券 ご利用案内)を見てもらうとして、輪行にどう使うのがお得かを考えてみたいと思います。

 周知のとおりJRは北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州の6社がありますが、関東民になじみの深い東日本では、株主優待券を使うと乗車券・特急券・グリーン券が4割引になります。具体的な例をいくつか挙げてみましょう。


今年4月に使った優待券



 まず東北新幹線で盛岡まで行く場合。
 今年の4月に、アスピーテラインの雪の壁を見に行くのに利用しました。

乗車券 9130円→割引後5170円 割引額3660円
特急券 6230円→割引後3730円 割引額2500円
株主優待を使うことで合計6160円の割引となります。

 しかしこの額が丸々浮くわけではありません。JR東日本の株主優待券は飛行機のそれと同様に金券ショップで扱っていますが、2022年8月上旬の時点で1枚3700円とそこそこ高値がついていました。それを差し引くと2460円の割引ということになります。
 それでもこれだけ浮くならご飯をちょっと豪華にするもよし、豪勢にグリーン車に乗ってしまうもよしです。

 なお先ほど書きましたがグリーン券も株主優待の対象になります。東京~盛岡間のグリーン料金は4110円なので、4割引になれば2460円。偶然にも乗車券・特急券の割引額と同じで、グリーン車が実質無料ということになります。

 なおグランクラスは株主優待割引の対象外なのでご注意。



 次の例を挙げてみましょう。関東の自転車乗りが多用するであろう、中央線特急で松本まで行く場合です。

乗車券 4070円→割引後2440円 割引額1630円
特急券 2240円→割引後1340円 割引額 900円
割引額の合計は合計2530円。株主優待券の購入額より安いので、ここで使ってしまうと損をすることになります。

 あずさというのはJR東日本の在来線特急の中で2番目に長い距離を走ります(1番長いのは常磐線のひたち)。それでペイしないということは、この株主優待券は在来線特急の旅では使えず、実質的に新幹線で長距離を走る場合専用ということになります。




 それでは、この株主優待の損益分岐点はどこにあるのか?が気になるところです。

 結論から言えば、新潟と、

乗車券 6380円→割引後3820円 割引額2560円
特急券 4840円→割引後2900円 割引額1940円
合計4560円引

 仙台でしょう。

乗車券 6600円→割引後3960円 割引額2640円
特急券 5160円→割引後3090円 割引額2070円
合計4710円引

 わざわざ金券ショップに行って株主優待券を用意した挙句、浮くのが100円や200円では使うだけ無駄なので、これくらいの割引額は欲しい所です。



 なお今まで触れていない北陸新幹線ですが、ここはちょっと面倒です。
 というのは上越妙高より先はJR西日本になるため、東日本の株主優待の効果が及ばないのです。

 乗車券 5500円→割引後3300円 割引額2200円
 特急券 4070円→割引後2440円 割引額1630円
 合計3830円引

 その上越妙高までの割引額は株主優待券の値段とほぼトントンで、あんまり意味がありません。
 また金沢や富山に行く場合にこれを使ってしまうと、上越妙高を境にJR東日本側とJR西日本側を別々に計算することになるので、かえって割高になります。

 株主優待券が暴落でもしない限り、北陸新幹線では使えないと思ってよさそうです。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「その他」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事