関東を代表するレースであるハルヒルは開催はしたものの、直前で出場制限を設けて規模を縮小せざるをえなくなりました。
そんな中、富士ヒルは様々な対策をしたうえで通常開催にこぎつけてくれました。2015年から連続で参加している俺としてもありがたい限りです。
例年通りに前日受付が必要なので、土曜日に富士北麓公園に行ってきました。そこでゼッケンやら何やらをもらうわけですが、参加賞がなんと吉田うどん。
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そういえば2019年まではレース終了後にうどん無料サービスがありましたが、今年は感染症対策で無くなっているようです。その代わりということでしょうか???
もう一つの対策は、五合目への荷物輸送受付が今日だけということ。従来は当日朝受付でしたが、遅いスタートの人も朝一番に会場に来なくてはならず、人口密度が高くなっていました。それを避けるためなのでしょうね。
明日の天気は雨模様なので、作業用雨具を含め重装備を準備しておきました。多少重いですが、レース中に背負うわけじゃないので問題ないでしょう。
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受付会場では全く顔を見せなかった富士山ですが、宿に戻ってふと顔を向けると宵闇に染まる姿が現れました。明日は雨予報ですが、はてどうなりますか。
願わくばレースが終わるまでなんとか降らずにいてほしいものです。
翌朝、目覚めるとどうにも体調がイマイチ。風邪とかではなく、持病の偏頭痛だということはすぐにわかりました。
こういったイベントでテンションが上がっているときは滅多にならないのですが。何が原因かはわかりませんがやらかしてしまったようです。
さてどうしよう?頭痛とは言え重症ではないから走れないことは無い。しかし無理をしてもなぁ・・・
俺のスタートは7:45、まだ時間はあります。とりあえず宿のベッドでごろごろして様子を見ているうちに頭痛も引いてきたので、急いで着替えて会場に向かうことにしました。この調子なら、会場に着くころにはよくなっているでしょう。
そしてここで別のフラグが発生していました。
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空は重苦しい曇天、いつ降ってもおかしくない雰囲気ですが気温はさほど低くなく、コンディションはまずまずというところです。
そして7:45に第6グループがスタート、その直後にTKM君と遭遇しました。
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あれこれ喋っているうちに計測開始地点が迫り、TKM君はグッと加速していきました。あんなのを追いかけたら40秒で脚が売り切れるので大人しく見送り、序盤はテンションを上げすぎないように・・・あれ、何か忘れているような・・・
あっ、サイコンのボタン押してなかった!
慌ててボタンを押したときにはそこそこ時間が経っており、正確な自分のタイムが掴めなくなってしまいました。1分くらいだとは思うのですが。
全く、どうかしています。これが本日2つ目のやらかし。
気を取り直して、オーバーペースにならないよう、されど緩斜面で誰かを風よけにできるよう、出力を調整しながら登っていきます。
パワー不足は如何ともし難いので、最大限周囲を使って少しでも省エネしていくのが俺の登り方なのです。
3合目辺りまで登るとだんだん向かい風が強くなりスピードに乗れない局面が増えてきました。この方向だと風向きは南西、ということは大沢駐車場のヘアピン以降は追い風になるはず。そこまでは我慢するしかありません。もちろん風よけを使うことは忘れずに。
大沢駐車場を過ぎ、奥庭の坂を登りきると平坦区間に突入します。ここで集団の中に居れば有利なのですが、あいにくぼっちになっていました。
後ろに人はいるけど、さっき俺が抜いた人なので期待はできません。追い風を使って一人で行ったほうが速いとみて単独TTを選択、そしてゴール前の坂を必死でもがいてゴールに辿り着き、サイコンのタイムは1時間22分30秒。ということは1分足して1時間23分30秒くらいでしょうか。俺的には良くも悪くもないタイムでした。
何はともあれ今年の富士ヒルも終わり。雨がいつ降りだすかわからないし、さっさと下界に戻るとしましょう。まずは防寒着を受け取って、いやその前にセンサーの回収か。
・・・ん?センサー?
センサー付け忘れてた・・・・
自転車レースのセンサーは参加者の脚に巻き付けるタイプと自転車に固定するタイプがありますが、富士ヒルは前者です。
昨晩寝る前にウェア類と一緒にしてあったはずですが、どうしたんだっけ。着替えた後でベッドでごろごろして・・・出かける前に付け忘れたか。なんてこったい。
この動画の31:10辺りで前に見える白ジャージが俺ですが、足にセンサーがついていないのが確認できます。
センサー無しで走ってしまったので、今年の俺は棄権扱いになります。全く、ここまで何しに来たんだか。本日最大のやらかしがこれでした。
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センサー回収の人に申告するのもなんだか恥ずかしいので、ススーッと通り抜けて荷物を受け取り、着替えようとした矢先に大粒の雨が降ってきました。泣きっ面に蜂とはまさにこのこと。
幸い雨具を用意しておりバッチリ着込んだので、そこまで寒い思いはせずに済みましたが、ダウンヒル中はいろんな意味で魂が抜けていました。
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