JR東海、JR西日本、JR九州)が8月29日、新幹線に特大荷物を持ち込む際に、指定席とセットで乗車する事前予約制を2020年5月中旬から開始します。特大荷物の定義は3辺の合計が160〜250cmで、自転車の輪行に影響が及ぶとみられます。JR東海の担当者に話を聞きました。https://t.co/8zbY98vnVV pic.twitter.com/f1383PKDuV
— Cyclist(サイクリスト) (@cyclist_sanspo) 2019年8月30日
当然、自転車クラスタとしては輪行への影響が気になるところ。記事を読んでみるとポイントは以下の4つに絞り込めます。
1.東海道・山陽・九州新幹線で大型荷物置き場を整備する
2.その荷物置き場は事前予約をすることで無料で利用できるが、予約がない場合は1000円かかる
3.適用されるのは指定席のみ。自由席は従来通り
4.JR東日本の新幹線(東北・上越・北陸・山形・秋田)は同制度の予定なし
この制度の主目的は、やはり外国人観光客の大荷物への対処でしょう。車両最後尾の座席裏にデカいスーツケースがあるのはよく見かけますし、その荷物が邪魔でリクライニングができなくなっている人を見たこともあります。そんなトラブルを避けるために新幹線内に荷物置場を増設するわけですから、むしろJRグッジョブではないでしょうか。
さてこれが輪行に与える影響はいかほどか。実のところ、大したことはないだろうと思っています。
指定席を使うのであれば、事前予約さえしておけばタダで荷物置き場が確保してもらえるわけで、こんな楽な話はありません。帰りは時間が読めないので自由席を使うことも多いでしょうが、自由席にこの制度は適用されず従来通りですので、何の影響もありません。
強いて言えば、帰りの駅で急いで指定席を買ったが、荷物置き場の予約ができなかった・・・そんなケースでしょうか。その場合は荷物置き場の確保に1000円かかるわけですが、そんな事態はそう滅多にないでしょうし、東京~名古屋間ののぞみ指定席は11000円くらいするわけで、それにプラス1000円されたところで大したコストじゃありません。
そもそもこの制度が始まるのは東海道・山陽・九州新幹線のみで、ほかの新幹線や在来線には関係のない話です。影響は極めて限定的で、取り立てて大騒ぎする話ではない、というのが俺の結論です。