多摩川サイクリングロードの車窓から

乗鞍雪の壁ツアー初日:称名滝

 今回の遠征のきっかけはこの記事でした。

 そうか、乗鞍でも雪の壁は見れるのか・・・



 こうして乗鞍遠征が決定したわけですが、開通したのは岐阜側のスカイラインだけ。松本側のエコーラインは7月になるまで通れないので、スタート/ゴール地点は岐阜側高山になります。首都圏から高山に行く場合、普通は名古屋経由だと思いますが・・・



 このルートでもほとんど変わらないことに気が付きました。


 富山経由だと電車代が若干高い上に特急ひだの本数が少ないので、普通に移動するだけなら名古屋経由のほうが便利です。しかし富山は立山連峰をはじめとして風光明媚な場所、素通りするなんてもったいない。高山への移動を夕方にずらせば富山で半日時間が取れますので、この機会に走ってみましょうか。
 こうして、

朝イチの新幹線で富山に移動
  ↓
富山で半日サイクリング
  ↓
夕方の特急ひだで高山に移動して一泊
  ↓
翌朝スタートで乗鞍へ

というプランが出来上がりました。



 では富山サイクリングの目的地はどこにするか。googlemapを眺めていると、立山黒部アルペンルートのすぐ近くにある称名滝に気が付きました。

 350mという日本一の落差を誇り、日本の滝百選にも選ばれている名瀑。しかも立山からの雪解け水が豊富なこの季節だけハンノキ滝という幻の滝が出現し、こちらの落差は称名の滝を上回る500m!季節限定の滝ゆえに落差日本一と認められていないそうですが。



 富山駅から称名滝までは往復で80㎞弱、獲得標高1000m。半日で行くには手ごろな距離です。滝の見物時間を加味しても6時間といったところでしょうか。



 富山に降り立ちまず向かったのは市内の富山大橋。条件がそろえばこんな写真が撮れる場所です。

 しかし現実の光景はというと。


 俺の写真の腕やカメラの性能もあるのでしょうが、肉眼で見てもこんな感じでした。今日は条件が良くなかったみたいです。
 まあこれから立山連峰の方に近づくので当然クッキリ見えてくるはず、気を取り直していきましょう。


 富山の市街地を抜けると一面の田園が広がり、信号の少ない快適な道が続いています。








 道中で山々が見えたり隠れたり。そして当たり前ですがだんだん大きくなってきました。



 しかし道の駅立山あるぺん村を過ぎたあたりからだんだん山の中になり立山連峰が見えづらくなってきます。場所によってはこんな風に顔を覗かせてくれるのですが。
 この辺りからだんだんと傾斜がきつく山道の風情になっていきますが、この時点ではまだ緩やかで走りやすいんですよね。最後にとんでもないのが待ってますけど







 本格的なヒルクライムが始まるのは立山駅を過ぎたあたりから。大体5%前後の登りが続きますが、気持ちの良い道が続くのでさほど苦にはなりません。まあ明日は乗鞍だし、時間的余裕もあるのでガツガツ踏む必要もありません。ゆるゆると行きましょう。



 ここを右に行くと立山黒部アルペンルート、あの黒部ダムに向かう日本有数の観光道路です。マイカー規制がかかっており自転車も立ち入り禁止なので、バスに乗るか立山駅からケーブルカーで行くしかありません。自転車が走れるようになれば乗鞍に匹敵する聖地になりそうなんですが。

 行けない道のことはさておき、ここから称名滝までのラスト3kmは平均斜度11%という激坂になります。最大斜度は16%だったと思いますが、この間の写真を一枚も撮っていない、ということで苦戦ぶりをお察しください。のんびりサイクリングのつもりだったのに、話が違う!
 実際にこの区間は風景などまったく目に入らず、とにかく脚付きだけはしないように悶絶しながら登っていました。途中に「悪魔の壁」と呼ばれる断崖絶壁が見えたはずなのですが、全く記憶に残っていません。当然写真もなし。いったい何しに来たんだ。


 これまた写真を撮っていなかったのでストリートビューに頼っちゃいますが、こちらがゴール地点のレストハウス。何とか脚付きなしで登りましたが、暑さも相まってヘロヘロでした。明日は標高日本一の乗鞍に行くのに、ここで消耗してどーするんだ・・・明日ちゃんと登れるかしら。

 ここから滝までは1㎞ほどあるのですが、自転車も立ち入り禁止なので歩いていくことにします。道は舗装されているので、さほど苦にはなりません。



 少し歩くと、断崖絶壁と滝が見えてきました。真ん中にある大きいのが称名滝だな!と思ったら大間違い。あれはハンノキ滝で、この季節限定の幻の滝です。その左右にある小さめの滝はというと、どうやら特に名前はついていないみたいです。
 ともあれ、こんな風にたくさんの滝が見えるのは水量が豊富なこの季節限定の光景。いい時期に来れました。

 滝つぼ近くに来ると称名滝の本体が姿を現します。

 正面のひときわ水量が多いのが称名滝、右にある高いのがハンノキ滝です。一番下のちょい右に人が写っているいますので、これでスケール感がわかるでしょうか?
 とにかく水の量と勢いが半端ではなく、展望台にも水飛沫が容赦なく飛んできます。高さと勢いのインパクトはすさまじいものがありました。
 


 滝つぼには大量の雪が残っており、氷河のような雰囲気になっていました。これから暑くなるから、そろそろ溶けてしまうんでしょうけど。





 称名滝から約1時間半、富山市内に戻ってきました。最近の路面電車はかっこいいのが多いですね。


 特急ひだの発車時刻まで少し時間があったので富山駅のすぐ北にある富岩運河環水公園にやってきました。


 ここにある展望台からは、富山の街並みと立山連峰が一望できます。相変わらずぼやけているけど、朝イチの富山大橋からの光景よりはだいぶましでしょうかね。



 さて、高山についたのは19時ごろ。晩飯については完全にノープランだったので、「お一人でもお気軽に」みたいな張り紙が貼ってあったこちらのお店に入りました。


 せっかくなので飛騨牛の朴葉味噌焼。いやあさすがに高級なお肉は美味しゅうございました。値段については忘れました。


 まあ何はともあれ、明日は乗鞍!
 


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